型にはめる

今日は7時半までレッスンをして8時の特急「かいじ」に駆け込みました。着替えもシャワーもなしですが、一本早い電車に乗れることは時間的な余裕が生まれるので、あと少し我慢します。

昨日はかなりの疲労感で久しぶりに風邪でも引いたかなと思いましたが、昨日ゆっくり睡眠を取ったおかげで今日は復活しました。昨日、一昨日と雨で気温が低く寒かったので体がついていけなかったようです。しかし、今日は夏が戻ったかのような暑さだったので逆に元気になりました。やはり寒いよりは暑い方がいいですね。季節の変わり目ですので、皆さんも体調にはくれぐれもご注意ください。

さて、今日の石井TAのアカデミーですが、新しいシステムがスタートして最初の1週間が終わろうとしています。感想としては「日々成長」が見られた1週間だったと思います。これまでみんなをどんな風に導いていけば良いか悩んだ時もありましたが、今は視界が晴れたようにくっきりと見えるようになりました。

これまでSSCではあまり型にはめず、その個性を活かした指導ということを心がけていました。それは小さい時からSSCという選手ばかりではなく、他のクラブや学校から移ってきた選手も多いので、皆バックグランドは様々です。様々な環境で育った選手を一つの型にはめ込むのは無理がありますし、彼らが育ってきたバックグランドを否定することにもつながってしまいます。これまで信じていたことを否定することはコーチにとっても選手にとっても危険なことで、コーチが型にはめ、押さえつけようとすれば選手に拒否反応が出てしまい、正しいことでも受け付けてもらえないことも多々あります。ですから私は出来るだけ個々に対応するような指導をしてきました。

もちろん、石井TAでもこれまでそうしてきたように、この方法で結果が出ると思っていました。しかし、これはあくまでしっかりとしたバックグランドを持っている(基礎が固まっている)選手の話で、石井TAのアカデミー生のように全国のトップでもなければ関東のトップでもない選手にはそのバックグランド自体がないのです。ですから今彼らに必要なことはバックグランドを作ってあげること。基礎から教えてあげることが重要で、上手くなるための近道なのです。それまではしばらく型にはめることにしました。自己流に走らないようにある程度までは型にはめ、レベルアップに合わせて個性を尊重していく計画です。

これまでは「型にはめる」=悪いことのように思っていましたが、そうでない場合もあるということを感じました。やったことのない方法ですが、手応えはあります。また一つ生徒から学ばせてもらいました。改めて自分の未熟さに反省をしています。まだまだですね。しかし、ここからが本番です。これまでの分を取り戻せるようにこれからの時間を有効に使い、みんなの力を伸ばしていければと思います。


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