今日の試合

今日の試合の振り返りです。

２回戦
宏紀　６３、６１　久松亮太選手
序盤からラリーを支配することが出来、常にリードをした状態でゲームを進めることが出来ました。ゲームの中でも最初の２本を取ることが出来ていたので思い切ったプレーをすることが出来ました。セカンドに入っても連続ブレークで４－０までリードを広げて、そのままゲームを締めました。もう１試合あるということを考えるとストレートで勝ちたかったので、満点の出来だったと思います。

３回戦
宏紀　６７、６１、６１　伊藤潤選手
見ているこちらが焦りました。相手の伊藤選手はジュニア時代から注目していた選手ですが、早稲田大に入り、更にレベルアップしていました。粘り強いフォアハンドと強力なバックハンドのコンビネーションでラリー戦でも宏紀を上回るペースで打ち合いを挑んできました。序盤でリードされ宏紀自身も焦りが出てしまいアンフォーストエラーが多く、３－５までリードされます。伊藤選手の伸びのあるボールになかなか思うような展開が出来ず、ストレスが溜まる内容でした。それでも一時は５－５まで追い付きますが、ブレイク合戦になりタイブレークへ。何とかミスを修正しようとするのですが、６ポイントを連続で取られてしまい、結局３－７でファーストセットを落とします。

このままのペースでセカンドの序盤も不安の中でプレーをするようであれば危なかったです。気持ちの切り替えと勝負に対する意欲、そして今起きていることを冷静に対処出来る状況判断力がなければ流れを呼び込むことは出来なかったでしょう。今日はセカンドセットの出足でしっかりとそれが出来たと思います。最初のゲームをブレイクすると少し落ち着いた表情になり、より勝負に対するスイッチが入りました。これまでは勝負どころで押し切れなかったラリー戦で焦って攻めず、１本我慢して相手のミスを誘いつつも追い込んだ後には大胆なショットを打ち、競り合った場面でポイントが取れるようになると２－１から４ゲームを連取してセカンドを取り返します。今日逆転して勝つにはセカンドで圧倒して、一気に流れを取り戻すこと。そのためには出来るだけゲーム差を広げることが必要だと思っていましたが、思い描いたような理想的な展開になりました。

最後の壁はファイナルセット出足の数ゲーム。その中でもファーストゲームが最大のヤマでした。長い長いラリーから最後はバックのダウンザラインへウィナー。この１本で流れを大きく引き寄せました。そこから一気に５ゲームを連取。ここまでくるとショットの勢いでどんどん押し込んでいき、スーパーショットが競り合った場面で出ます。１ゲームは取られますが、最後はラブゲームで決めました。

今日はセカンドセット以降良く自分を取り戻せることが出来たと思います。押されていたラリーで工夫がありましたし、確率は低かったですがサービスでポイントを取れ、サービスが安定したことでサービスキープ率を上げることが出来ました。結果的にゲーム差は離れましたが、毎ゲーム３０－３０やデュースですんなり取れたゲームはほとんどありません。紙一重の内容でした。

これでベスト８に入り、シード５の選手としての責任と義務を果たすことが出来ました。ホッとしています。今回は雨で試合間隔が空いてしまい、逆に今日は日程が詰まり２試合。全日本が今日一日で終わってしまうのかと思う場面もありましたが、明日も試合が出来ることに充実感を感じています。明日は杉田選手。思い切ってチャレンジ出来ます。コートもセンターの４試合目に組まれているので、雨でも試合が出来ます。楽しんで先輩にぶつかっていければと思います。