今はサンディエゴからサンフランシスコに戻り、トランジットのため空港の近くのホテルにいます。そして、残念ながら敗れてしまった瀬間ちゃんも一緒に帰国することになってしまいました。結果です。
SEMA , Yurika lost AMANMURADOVA, Akgul (UZB) 26.16
相手は190センチから打ち下ろすサーブと攻撃的なフォアハンドを使い序盤からパワープレーで押してきました。雑な部分もあるので、ラリーに持ち込めばミスが出てくるので我慢の展開になるだろうと思っていましたが、相手は最初から最後まで同じペースで攻め込み結局崩れることのないままゲームを支配しました。ファーストサービスの確率が69%、ファーストが入った時のポイント獲得率が83%とブレイクは一度しましたが、後はチャンスがありませんでした。
ならばサービスキープをしなければなりませんが、両セット共に最初のサービスゲームでブレイクをされてしまったことも相手に余裕を与えて勢いに乗せてしまったと思います。サービスは改良の成果もあり62%と悪くない数字でしたが、その後のファーストショットで攻めきることが出来ず、逆襲を喰らってしまう場面が今日は多かったです。一つの課題をクリアすればまた次の課題が出てきます。それを試合までに何とかすることの出来なかった自分の力不足を実感しています。先週から良い練習を続け良い状態で試合に入ることが出来たので、もっと成果が出る試合をさせてあげたかったです。
今日はこのレベルで1勝することの難しさを心の底から感じました。勝ってもそれほどポイントのもらえない予選で元トップの選手や下から上がってきた若い選手が凌ぎを削っています。この厳しい状況を勝ち抜いた選手が更に厳しい本戦に挑戦をする・・・。タフになるはずです。そうやって削り合うなかでお互いがお互いを高めていくのでしょう。もっともっとその中で戦っていけるようにならなければ世界と渡り合うことは出来ないと思います。
そういった意味では今回の遠征は残念な結果になってしまいましたが、良いトライであったとも思います。2ヶ月半の怪我から復帰をした後だけにどこまで試合数をこなせるか分からなかったので、それであれば少ない試合数でも一番内容の濃いところを選んで感じたことは、これからUSオープンに向けての明確な課題となります。負けて悔しい思いはありますが、逆にもっとやりたいというモチベーションになっています。この思いをこれからの練習にぶつけ、USオープンで最高の勝負をしてきて欲しいです。
後はバンクーバーに残っている美咲ちゃんの活躍に期待して一足先に帰国します。