大坂なおみ敗戦 勝利まであと2ポイントから【マイアミ・オープン】一位の座は？

3月23日（土） アメリカ、フロリダ州で行われているマイアミ・オープン。ATP1000/WTAプレミアMandatory、グランドスラム大会に次ぐ格の男女共催大会。

世界一位の大坂なおみ（日清食品）が3回戦で第27シード、33歳のベテラン、台湾の謝淑薇（Su-Wei Hsieh）に6-4､6-7(4)､3-6で敗れた。

第1セットを取った大坂、第2セットは5-4、サービング・フォ・ザ・マッチでサービス・エースを決めるなど30-0と勝利まであと2ポイントだったが、そこからまさかの逆転負けを喫してしまった。

1月、全豪オープン優勝と同時に世界一位になった大坂だが、その後ドバイ初戦負け、昨年優勝のインディアンウエールズ4回戦、マイアミ・オープン3回戦と、得意なはずのハードコート3大会で成績が上げられず、一位の座も危なくなっている。（大坂なおみ2019年全成績）

マイアミ・オープンでは、現在2位のクビトバ（チェコ）、3位のハレプ（ルーマニア）は16強と勝ち残っているので、二人のうちのどちらかが決勝に進むと、4月1日発表のランキングで、一位の座を譲り渡すことになる。二人の決勝になると、大坂は3位になってしまう。（2019/3/18付けWTAランキング）

大坂なおみ
勝利まであと2ポイントだった!

昨年のウィンブルドンでも当時世界一位のハレプを破った謝淑薇（愛称スーエイ）がまた大番狂わせを演じた。

第1セット、先にサーブを落としてしまう大坂。
ブレーク・バックのチャンスがありそうだが1－4となってしまう。

ここでジェンキンス新コーチが登場
「相手は何もしていない。
忍耐のゲーム。
ファイト」とアドバイス。そこからは大坂ペースに。

5-4、サービング・フォ・ザ・セットはラブでキープ、5ゲーム連取で大坂が取る。

第2セット

第2セット、先にブレーク、2-0。

第6ゲームもラブでキープ、4-2とする。ここ4ゲーム、自分のサーブでは1ポイントも失っていない大坂。

4-3の時にブレーク・ポイントを一つ握られたがキープ、5-3。

5-4、大坂のサービング・フォ・ザ・マッチ、
サービス・エースなどで30-0とする。勝利まであと2ポイント

痛い、ダブルフォルトだ。
30-30でまたダブルフォルト!　プレッシャーがあるのか30-40。

バックのダウン・ザ・ラインはワイド、5-5となる。

タイブレークは1-3から4-3と挽回。
しかし、ダウン・ザ・ラインを決められ4-4。

謝淑薇6-4のセットポイント、パスに飛びつく大坂だが、短くなったボレーをオープンに決められてしまった。

ファイナル・セット

大坂2-0とリード。

大坂のサーブ、30-30、バックをネットし30-40とピンチ。
謝は大坂の大きく跳ねるキックサーブをうまく合わせてバックのダウン・ザ・ラインに決め、ブレーク・バックする。（大坂2-1）

3-3、0-30から30-30とするが、フォアをネットで30-40とピンチ。
大坂、今度はバックをネット、3-4と挽回される。

大坂、3-5、30-30、
ラリー戦は左右に8回振り回され、30-40とマッチポイントを握られた。

謝はネットに詰め、最初のスマッシュをまんなか打つ、返す大坂のボールを今度はドロップ・ボレー。

2016年10月から続けてきた第1セットを奪ったときの連勝は70で途切れた。
次のツアー出場は4月22日から、ドイツ、シュツットガルトでのポルシェ・グランプリの予定。

大坂なおみ勝利まであと2ポイントだったが謝淑薇に敗れた

(記事 塚越亘/塚越景子 photo/by H.Sato/TJapan)