「東レPPOテニス2026」(東京・有明コロシアム/WTA500)は、10月26日に大会本戦初日を迎えた。あいにくの雨のため、センターコートのみで試合は進められ、1回戦のシングルス4試合が行われた。

センターコートの3試合目に登場したのが主催者推薦で出場が決まった内島萌夏と、第5シードのエリス・メルテンス(ベルギー)。2人には2度対戦があり、内島の0勝2敗。直近の対戦は今年の全豪オープンで内島がストレートで敗れている。その経験を踏まえて、「何でもできる選手で、簡単にポイントもくれないので、自分からリスクを取ってでも攻めていく」と考えていた。

お互いサービスゲームは優勢に進めていたが、2-2の内島のサービスゲームでメルテンスが攻撃力を上げた時に内島のミスが重なりブレークされてしまう。その後のゲームで内島は流れを引き寄せようとするが、そういう時こそメルテンスの良いサービスが突き刺さりブレークには至らず、4-6で第1セットを失った。

メルテンス 写真:鯉沼宣之

第2セット0-3とリードされた次のゲームで、内島の攻撃力が上がった。ラリーで相手を左右に振ったり、バックハンドのクロスや、回り込みフォアも決まって、ブレークバックに成功。ここにきて、「リスクを取って攻める」ことができていた。

良い流れのまま行きたいところだったが、ダブルス巧者でもあるメルテンスがネットプレーもうまくミックスして再び主導権を奪われる。内島も対抗するものの、重要なポイントでの安定感が上回っているメルテンスから流れを引き戻せず、「トップの選手はスキがない」ということを改めて実感させられる結果となった。

今シーズンの内島はWTA125の2大会で優勝するものの、WTAツアーでの結果が出せていない。本人も「125という勝ったたことのないカテゴリーで優勝できたのはうれしいけれど、上の大会で勝てなかったモヤモヤはある」と言う。来季はツアーでの活躍も期待したい。

◇10月26日の結果◇
■シングルス1回戦■
○アリシア・パークス(USA)[Q] 6-1 7-6(7)● ワン・シンユー(CHN)
〇タリア・ギブソン(AUS) 6-0 7-5 ●ダリア・カサトキナ(AUS) [Q]
〇エリス・メルテンス(BEL)[5] 6-4 6-2 ●内島萌夏(JPN)[WC]
〇アレクサンドラ・イアラ(PHI)[8] 6-1 6-2 ●ミカ・ストイサブリェビッチ(GBR)[WC]

東レPPO大会公式サイト

取材:赤松恵珠子 写真:鯉沼宣之