ストリング選び方の基礎知識1(ナチュラル、ナイロン、ポリエステル)

「ストリング選び方の基礎知識1」で素材の違い、「ストリング選び方の基礎知識2」で構造の違いをお伝えします。今回は素材の違い。素材を大きく分けるとナチュラルとシンセティックの2つに分かれ、シンセティックには、ナイロン、ポリエスティル、ケブラーなどに分かれる。今回は、一般に多くつかわれる「ナチュラル」「ナイロン」「ポリエステル」の3つについて

各素材の特徴

ナチュラル

牛の腸から作られていて「ガット」とも呼ばれる。一番の特徴は、打球感。柔らかく「ボールが乗る」感覚があると多くの選手が言います。
値段的にも最高級ストリング。5000円~8000 円程度の価格帯が多く高価。
濡れると編まれた繊維がほどけてしまうが難点。最近は湿気レベルであればあまり影響を受けないものが多い。
プロテニスプレーヤーの使うストリングという印象がありますが、最近は他の素材も目覚ましい進化をしていて、選択肢の一つとなっています。特にポリエスティルストリングとの併用は有名。(縦横でストリングを変えることを「ハイブリット」と呼ぶこともあります)

シンセティック

シンセティックとは、化学繊維で作られたストリングのことをいいます。

ナイロン

最も広く普及しているストリングで種類が多い。打球感、耐久性も様々で、価格帯も1500円~4000円と幅がある。
加工がしやすく、さまざまな機能商品が開発されています。耐久性、スピン性能、振動吸収、反発力など様々なうたい文句で販売されています。
「ナイロン」自体は繊維の商品名。

ポリエステル

近年、多くのプロテニスプレーヤーが使いだしたことで一般にも広く普及しました。
当初は耐久性の高さが売りでしたが、現在は、打球感や性能も様々な種類が登場。
ナイロンストリングとの違いとしては、反発力が低めなものが多いという点があり、ハードヒッター、ヘビースピンをかける方に好まれるようです。耐久力が高い分、ゲージを細くできます。ゲージの細さは、スピンの量(増える)、フィーリング(「はっきりする」とよく聞く)等に影響します。
価格は2000円~3000円程度のものが多く比較的求めやい。デメリットとしては、テンションがすぐに落ちることでしょう。
記事:テニスナビ