[K]SIX.ONE TEAM 95の試打評価&比較

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フェデラーが使用するラケット[K]SIX.ONEのシリーズに新しいモデルが加わる!
★打球感が気持ちいい、その秘密とは何か!?
★最新テクノロジーと村上功の試打評価をテニスナビが比較

当たりが気持ちいい!!([K]SIX.ONE TEAM 95の試打評価)

試打人村上功

wilson_murakami1.jpgこれまで数多くのラケットを試打。テニス雑誌、テニスナビ、自身の経営するテニスショップで新作ラケットを紹介し続ける。 メーカー泣かせのテニス道具のエキスパート(by テニスナビ)

最初の評価は「当たりが気持ちいい!!」
サーブ、フォアー等の大きくスウィングするショットが気持ちいい

サーブ、フォアー等の大きくスウィングするショットの際の振出しが楽に感じた。そのためか、私でも思い切って触れる。重いラケットでないとハードヒットした時にブレる印象がある。でも、このラケットは当たりも気持ちいい!!

ボレーはというと…

ボレーは、ストリングの目の細かさのせいか、ストリング反発力やたわみを使って打ち返すという感覚はあまりない。でも面ブレが少なく、アンダースピンもあまり意識せずにかけられ、非常にコントロールのよいボレーができた。

理由を考えた、ポイントは2つ。「重くないからから振れる」「でもブレずに潰せる」
重くないからから振れる

wilsonksixoneteam95_murakam.jpgこのラケットは一見するとフェデラーの[K] SIX.ONE95に似ている。スペックを見ると重さ以外はほとんど一緒だ。だからフェデラーになった気持ちで思い切ってボールを振ってみたのだ。
すると私のような中年(とはいっても元体育会で元全日本です!)でも、しっかりと振れるのだ。バランスのよさもあるのだろう。これはとても嬉しい。

でもブレずに潰せる

重くないラケットでスウィングを早くするとインパクト時にブレ易いというのはよく言われること。しかしこのラケットはそうではない。「潰す」感覚があるのだ。

「ボールを潰す感覚」を覚えることのできるラケットだ!

「重くないから振れる」「でもブレずに潰せる」ということは、まだまだ体の出来上がる前のプレーヤーや私のように鍛え切れていない人間にもアグレッシブにチャレンジできるラケットということ。
このラケットなら、ボールを潰す感覚を身に付けられるかもしれない。ステップアップに大変有効だ。

こんな人にお勧め!
ジュニア、大学生、ソフトからの転向組みに最適

さて最終結論。この好印象のフレームを誰にお勧めするのが良いだろうか?
ズバリ、ブンブンとフォアハンドを振りぬきたいアグレッシブなプレイヤーに使ってもらいたい。特に、学生(中・高・大学生)にお勧めしたい。まだパワートレーニング前の選手やソフトテニス(軟式)から硬式テニスに転向してきた高校生・大学生にも、この重過ぎないフレームで振りぬいてほしい。

ラケットを振り、ボールを潰すことを覚えたい人はぜひ!

wilsonksixoneteam95_m3.jpgまた仮に私のような中年でも、ラケット思い切って振るには最適だと感じる。重過ぎない、でもしっかりしたフレームが体をがちがちに鍛えていない我々の年代や学生のアグレッシブプレーヤーにお勧めだ。
記事:村上功

[K]SIX.ONE TEAM 95のスペック情報&評価との比較

村上功氏が強調する「重くないのにブレない」は、少なくとも3つの要因が影響しているのでは…

wilsonksixoneteam95_w125_4.jpg村上功氏は、重くないのにブレないというのを強調していた。それには少なくとも3つの要因が影響しているとテニスナビは考える。
1、この[K]AROPHITE BLACK(カロファイト・ブラック)がもたらすフレームの確かさ
2、DOUBLE HOLE(ダブルホール)がもたらす、スイートエリアの拡大
3、デンス・ストリング・パターン(18×20)というストリングパターンの細かさがもたらすコントロールの向上
以下にウイルソンのテクノロジーを解説しながら検証していきたい。

[K]AROPHITE BLACK(カロファイト・ブラック)&
ウイルソンが持つカーボンフレームに関するテクノロジーの歴史

ウイルソンのHPでは、最新テクノロジーの「[K]AROPHITE BLACK(カロファイト・ブラック」について次のように説明している。
「カーボンブラック・ナノ繊維(Carbon Black Nano Firbers)をナノレベルで加工し、グラファイト繊維(Graphite Fibers)と二酸化ケイ素(SiO2)分子を結びつけることで、高密度で強固なマトリクスの密着構造素材が誕生。」
これを理解するには、ウイルソンが持つカーボンフレームに関するテクノロジーを順に説明する必要がある。

Carbon(カーボン)

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カーボン繊維は確か剛性が高くねじれやブレが少ない上に軽いのでラケット素材としてよく使われる。だが、カーボン繊維の間の隙間をナノレベルで言えば隙間がある。それは、圧力にもろいと言えなくない空間である。

nCode(N・コード)

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ウイルソンはその空間を埋めることで、より圧力に強いフレームにした。そのテクノロジーを「nCode」とよぶ。

[K]AROPHITE BLACK(カロファイト・ブラック)

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次にウイルソンは、よりねじれやブレの少ないフレームにするために、空間を埋めた物質とカーボン繊維を分子レベルで結びつけた。そのテクノロジーをウイルソンは「[K]AROPHITE BLACK」と呼ぶ。

[K]actorラケットとncodeラケットの比較

下の映像は、ウイルソンのバトミントンラケットの実験映像。右の映像が、[K]AROPHITE BLACKのテクノロジーを採用した[K]Factorシリーズのラケット。テニスラケットではないので、あくまで参考程度に見てほしい。

長くなったがここまでみてきたように、ウイルソンのフレームテクノロジーがナノレベルで進化することにより、ブレの少ない「確かなフレーム」を実現している。

DOUBLE HOLE(ダブルホール)

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ウイルソンはこの「DOUBLE HOLE(ダブルホール)」のテクノロジーを次のように説明する。
「ダブルホールの特徴はパワーホールとグロメットの融合。グロメットホールを3.8mmから4.8mmへ拡大。ソフト・フィーリングとスイートエリアの拡大にも貢献。」
スイートエリアが狭ければ、芯を外すことが多くなる。芯を外せばブレる感覚が起こる。スイートエリアを広げることは、そのブレを減らすことにつながるのである。

デンス・ストリング・パターン(18×20)

縦が18本、横が20本のストリングを通している。これにより、ブレを押さえコントロール性能を向上させている。
軽くても潰せる感覚があるのは、このように、少なくとも3つの要素がブレをなくしているからと予測可能だ!

スペック&価格

【K】SIX.ONE TEAM 95 ティーム95
価格 34.650
フェース面積 95inch平方
フレーム形状フラット・ビーム
フレーム厚 21mm均一
適正テンション 50-60ポンド
ストリングパターン  18×20 (タテ×ヨコ)
グリップサイズ2,3
ラケット長 27.0inch
重量(フレーム) 290g (平均)
バランス(フレーム) 33cm(平均)
素材カロファイト・ブラック50%/グラファイト50%


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