デュアルコイル(Dual Coil) 3.0/2.8の試打評価と比較
★とうとう攻撃専用をうたうラケットが登場。
★「攻撃専用…?!」 試打人=村上功がその真偽に迫る。
★デュアルコイル(Dual Coil) 3.0/2.8の持つ最新テクノロジーと村上功の試打感想を比較
「攻撃専用」いったいなんじゃー?デュアルコイル(Dual Coil) 3.0/2.8の試打評価)
試打人=村上功とは
これまで数多くのラケットを試打。テニス雑誌、テニスナビ、自身の経営するテニスショップで新作ラケット紹介し続ける。
メーカー泣かせのテニス道具エキスパート(by テニスナビ)
人気のスペック。まずは、その先入観をなくせ!(結局なくせ無かった)
見ちゃった…
とりあえず、ラケットに投入されている新技術や素材など、予備知識となるものは、何も聞いたり、読んだりせずに試打に臨むのだが・・・。
シャフトの内側に書いてスペック、思いっきり見てしまった。
まあ、見た目からも想像できていました。デュアルコイル(Dual Coil) 3.0のスペックは300g100inc。うーーーどこかで見たような。
各社が出す最近流行、だが本物は少ない
今まで各社が出してきたこのスペックは、フェイスサイズとウエイトを同じにしてもフレームの性格や方向性といったものは同じではない。「どこ狙いました?」と聞きたくなる物が多かった気すらある。
果たしてこのデュアルコイル(Dual Coil) 3.0は? 流行を追った見た目だけの物真似なのか?それともオリジナリティのある本物なのか?
とにかくそんな先入観をちょっと横に置いといて、真っ更な平たい気持ちで試打をしよう。
第一印象は:デュアルコイル(Dual Coil) 3.0
- よく飛ぶ。
- よくスピンがかかる。
- あまりラケットを振らずにストロークをすると感覚が少し変わる。
- ラケットを振るとホールドする感じ。
- 自分がコートの外に追い出されたときに、深いボールが打てる。
- ボレーの時はラケットが負けないので伸びるボールが打てる。
- サーブはスピードがでてスピンがよくかかる。
- 当てるだけサーブのときはやはり感覚が少し変わる。
と、評価はなかなかといったところ。
うたい文句の「攻撃専用」は、「攻撃時」に良いというより、「自分からのプレー」に最高のパフォーマンスを発揮するということ
ボールを潰せる、すっぽ抜けていかない
まず感じたのは、私のパワーでもボールを「グワッ」とホールドする感じがよくわかる。現役選手と比べればスウィングパワー(スピード)が低い私でも容易に、ボールを潰せるのだ。
スピンを掛けることに集中しなくても、すっぽ抜けて飛んでいくボールはあまりない。フラットドライブ系のボールを放つプレイヤーには「堪らん」感覚だと思う。。
また、何回かいつも以上にスウィングスピード上げてハードヒットしてみたのだが、パワー負けしない。。いつも以上のスウィングだと大抵は芯を外してブレがでる。それが少ないのだ。
攻撃専用・・・、では守備は駄目なのか?
もちろん、そんなことはない。だが、「ただ当てた」時のフィーリングは慣れる必要がある。振ったときの打球感(「グワッ」)と、当てただけのときの「カツン」とした感じに少し差があった。何回か練習すれば慣れるレベルではある。
そしてこの「カツン」はボールを相手コート深くまで弾き返してくれるので助かった。単に当てるだけ、例えばサイドに振られて身体を伸ばされて打つようなボールの時は「カツン」と弾いてくれる。実際ゲームをしたらそんな意地悪ボールの連続だったから間違いない。
えー、店長(女性)が大絶賛!?
うち(プレイヤーズハウス)の店長は私より厳しい
うちの店長は、ラケットをなかなかよく評価してくれない。そらそうね、お客様にラケットのことを聞かれる。お客様のラケットの文句も聞く。だからいいラケットを選んで欲しいって気持ちが誰よりも強いから。
すみません。
デュアルコイル(Dual Coil) 2.8は105inc3で280g。少し大きいフェイスで、女性でも取り扱いやすいウェイトのスペックに仕上がっている。
私の感想は、前述の通り「軽すぎ」で、攻撃専用のキャッチフレーズは大げさだなという印象でした。(すみません!)
でもなんとうちの店長が大絶賛。この反応は稀にしかお目に掛かれない。何でもボールがよく飛んでくれる、打球感がいい、何より面がぶれない、このラケットを使うとテニスが楽しかった、そうだ。そこまでの評価を打ちの店長から引き出すとは恐るべしデュアルコイル(Dual Coil)2.8。
私の名誉のためにフォローを入れておこう。確かに軽い以外に使いにくいところは感じなかったのは事実だ。
デュアルコイル(Dual Coil) 3.0/2.8をお勧めしたい人
デュアルコイル(Dual Coil) 3.0
デュアルコイル(Dual Coil) 3.0は「フルショット命」と言う男子高校生や大学生。または私みたいに「以前はまじめにテニス取り組んでやっていました」というチョイ悪オヤジ。そして「ラケットを振り切るのが大好きな女性プレイヤー」にお勧めしたい。
デュアルコイル(Dual Coil) 2.8
デュアルコイル(Dual Coil)2.8は、男女高校生。まだまだ若者達には負けられません、というレディース層にお勧め。軽くても全然気になりません、というテクニシャンにも合うフレームだと思う。
記事:村上 功
撮影協力:クリーンビレッジテニスクラブ /ブリヂストンスポーツ
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デュアルコイル(Dual Coil) 3.0/2.8のスペック情報&評価との比較
デュアルコイル(Dual Coil) 3.0/2.8の持つテクノロジー
Dual Coilデュアルコイル
高弾性を誇る「コバルト合金」をシャフトにコイル状に巻きつける。それが2重にになっている。シャフトの剛性を高め、驚異的なパワーを生み出す。
村上功氏の、『この「カツン」はボールを相手コート深くまで弾き返してくれるので助かった。単に当てるだけ、例えばサイドに振られて身体を伸ばされて打つようなボールの時は「カツン」と弾いてくれる。ゲームをしたらそんな意地悪ボールの連続だったのだ。』とのコメントで感じていたものは、このDUAL COILの技術からきていると考えれる。
DUAL MUSCLE SPIN(デュアル マッスル スピン)
①フェースTOP部分を広げ、ボールを捕らえやすく、またつぶしやすい形状にすることで、ブリヂストン社従来品と比べ30%のスピン量アップを実現。
村上功氏の『スピンを掛けることに集中しなくても、すっぽ抜けて飛んでいくボールはあまりない。フラットドライブ系のボールを放つプレイヤーには「堪らん」感覚だと思う。』とのコメントは、「DUAL MUSCLE SPIN」の技術を感じたものだろう。
②また、フェースの2時、10時部分のフレーム剛性を高めることで、ハードヒット時にも打ち負けない強さを持つ。
TUNGSTEN RUBBER(タングステン ラバー)
フェイスの両サイドに比重の重いタングステンラバーを内蔵。面ブレを抑え、プレーの安定性を高める。
村上功氏の『また、何回かいつも以上にスウィングスピード上げてハードヒットしてみたのだが、以外にもパワー負けしない。いつも以上のスウィングだと大抵は芯を外してブレがでる。それが少ないのだ。』は、この技術と、前項②を感じたものだろう。
P.S.C(POWER SHOCK CONTORL)グロメット
高い衝撃吸収性、同時に高反発を生み出すエラストマー性グロメット。ヨーク部に使用され、不快な微振動を抑える。
プレイヤーズハウス店長(女性)の「そして打球感がいいからテニスが楽しい」のコメントはここから来ていると考えられる。
スペック&価格
DualCoil 3.0
■価格 33,600(本体 32,000)
■色 RD(レッド)、GR(グリーン、数量限定)
■グリップサイズ RD:1,2,3、GR : 2,3
■フェースエリア 100inch平方
■ラケット長 27inch
■フレーム厚 21~26mm
■重量 300g(平均)
■バランス 320mm(平均)
■ストリングパターン 16×19 (タテ×ヨコ)
■最適テンション 54±5ポンド
■素材 ハイモジュラスカーボン、レアメタル(コバルト合金)、タングステンラバー、P.S.C.グロメット
DualCoil 2.8
■価格 33,600(本体 32,000)
■色 OR (オレンジ)、BL(ブルー)
■グリップサイズ 1,2,3
■フェースエリア 105inch平方
■ラケット長 27.25inch
■フレーム厚 21~26mm
■重量 280g(平均)
■バランス 330mm(平均)
■ストリングパターン 16×19 (タテ×ヨコ)
■最適テンション 54±5ポンド
■素材 ハイモジュラスカーボン、レアメタル(コバルト合金)、タングステンラバー、P.S.C.グロメット
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