ウィンブルドン9日目。今日も肌寒い薄曇りの天気の中で男子のQFが行われました。
センターコートで2試合、ナンバー1コートで2試合ありベスト4が出揃いました。その中から2試合のカードを放送しました。
第一試合はジョコビッチvsベルディチ。第一シードのジョコビッチは意外にも今回は初めての放送となりますが、波乱が続く今大会の中で順調な勝ち上がりを見せていました。サービスからのシンプルな攻めと、クレーコートのようなスライディングでのフットワークからのディフェンスで最後はベルディチを突き放しました。
第二試合はフェレールvsデルポトロ。立ち上がりでデルポトロが元々痛めていた膝を更に痛めるアクシデントがありプレー続行出来るかが心配されましたが、逆にこのことでデルポトロの力みが消え、いつも以上に集中し、ミスの少ないプレーが出来たように思います。強力なサービスで崩し、ファーストショットで決めるパターンが思うように決まり2セットを連取します。サードセットはフェレールが粘りを見せタイブレークまでもつれ込み、ここを取っていれば面白い展開になりそうでしたが、5-5からデルポトロのフォアのカウンターショットのスーパーショットが2本連続で決まり、劇的な最後となりました。
後の2試合は2セットダウンの絶体絶命の状態からカムバックしたマレーとポーランド対決を制した新鋭ヤノビッチがSF入りを決めました。
そして青山選手もダブルスでベスト4に入りました。青山選手がこの大舞台で活躍したことはいつも同じステージで戦う他の日本人選手に大きな希望を与えたと思いますが、この成功があるのはいつも明るく、地道な努力で取り組んでいたことを忘れてはいけないでしょう。
最後はこの人
42歳でシングルス、ダブルス、ミックスの3種目でプレーしたクルム伊達公子選手。今日は残念ですが、やり切った笑顔です。気が早いですが、来年もきっとこの場所に戻ってきてくれるでしょう。
いよいよ大会も大詰め。明日は女子のSFです。屋根もあるので延期の心配もなく2試合共放送出来る予定です。決勝に進むのは誰になるでしょうか?