男子は5位、女子は優勝という最高の結果で終わることが出来ました。今日の結果です。
日本 対 タイ
S2 栗林 63、61
S1 蜂谷 46、46
D1 栗林・喜多 26、62、63
栗林は昨日に続き、積極的なテニスをしてくれました。相手はしなやかでリラックスしたフォームから伸びがある鋭いボールを打ってきます。序盤は押され気味でスピードについていくので必死でしたが、中盤からは相手のボールをしっかりと打ち返し、カウンターで攻撃出来るようになりファーストセットを奪うと、セカンドに入っても勢いは衰えず、連続ブレイクで一気に勝負を決めました。あまりやる気を見せない相手に対して隙のない素晴らしい試合でした。
蜂谷の相手はどのショットもレベルが高く、中でもタイの英雄スリチャパンを思わせるようなシャープな片手バックが印象的でした。最初はこちらもあまりやる気が見えなかったので、一方的な展開になるかと思いましたが、蜂谷が3-0とリードした辺りから急にエンジンがかかり、サーブ、フォアと威力あるショットで攻め込まれ、逆転でファーストを落とします。いつもの蜂谷であればここから粘りの展開に持ち込みますが、今日は打ち合いを選びました。ここまで勝利に貢献はしてきましたが、受け身になってしまうことが多く、大事なところで自分からポイントを取りに行くことが出来ていなかったことが課題でしたが、今日は最終戦ということもありかなり積極的に打っていきました。確かにまだまだミスも多く、結果として敗れてはしまいますが、思い切りの良い伸びのあるボールで相手を追い込んでいました。後は決めのショットとなるネットプレーを磨いていけば十分にこのレベルでも自分からポイントが取れるようになります。非常に前向きで次につながる試合だったので、負けはしましたが、今回の中でのベストマッチだと思います。
昨日に続き、ダブルスに勝負がかかりました。ファーストは相手のコンビネーションも良く、特に蜂谷の相手だったナンバー1の選手は完璧で、こちらにテニスをさせてもらえませんでした。ファーストは途中から諦めて、セカンド勝負にかけます。とにかくナンバー1の選手にはボールを触らせずパートナーにボールを集める作戦を徹底しました。するとセカンドの立ち上がりすぐにブレイクして流れが変わります。日本チームのサーブやリターンも良くなり、よりシンプルにポイントが取れるようになりセカンドを取ります。ファイナルも同じ戦法でいきましたが、狙いを絞られた選手が頑張りを見せ、互角の展開になりました。最後は両チームとも一進一退の好ゲームになり、決勝が終わった女子チームも応援に駆けつけ、正にチームが一体となった試合になりました。順位決定戦でここまで盛り上がっていいのかと思うほど、最高の雰囲気の中で最後は喜多・栗林ともに非常に集中し素晴らしいプレーを見せました。良いプレーをしている時は選手が流れるような動きをみせますが、今日の2人はその状態でした。選手たちのプレーを見ながら感動してしまいました。世界大会に連れて行ってあげられなかったことが本当に残念です。
今回は選手の自主性を尊重しようとなるべく言いたいことも我慢して選手が伸び伸びとプレー出来る環境を作るように心掛けてきましたが、昨日はどうにも我慢出来ず選手たちを叱りました。その件があって今日は代表の重さを感じながらプレーしてくれました。私が求めていたのはこの一体感です。やはりもっと早くにみんなを叱るべきでした。怒り、怒鳴り、本音を出して選手の尻を叩くべきでした。それだけ、ジュニアは甘く、子供です。教えなければ分からないこともたくさんあります。自覚と呼べるものが備わってくるのはもっと先でしょう。それまではもっと私がリーダーシップを発揮して選手を引っ張るべきでした。良い人になろうとして、勝負に一番必要な魂を注入しなかったことが一番の敗因で、私の責任で、後悔をしています。
それに比べ、女子は駒田監督を中心に大前、牟田口の両エースが年下の尾崎を助け、チームとしてまとまっていました。時間があれば男子の応援にも駆け付け、大声で応援をしてくれました。大前、牟田口の2人は去年予選で敗れる悔しさを経験しているので、リベンジの気持ちが強かったと思います。実力もあり、気持ちも強ければ優勝して当然です。決勝のオーストラリア戦も圧勝でした。世界大会では男子の分まで頑張って欲しいです。
長いようで短かった遠征も終わりになりました。明日はメルボルン市内を少し観光して夕方のフライトで日本に向かいます。お世話になった方々へのお礼はまた次回にさせていただきます。関係者の皆様本当にありがとうございました。選手のみんなお疲れ様。少しリラックスして充電したら次に向ってまた頑張ろう!
コメント
谷!お疲れ様!毎回、楽しくブログ見させてもらっています。
今年から厳しい環境に身をおいているようで、今まで以上に責任感を持ってコーチングしている姿にちょっと妬いているのかな?男子チームは残念だったけど、負けて得るものも多いのでは?また、どこかで話を聞かせてください。
お疲れ様でした。最終戦、しっかり笑顔で終えることが出来きよかったですね。世界大会の切符は手に入らなかったけど、それ以外に今後のテニス人生において、大切なことを得られたと、谷澤監督のブログ読んで感じました。残念な気持ちをわかりますが、監督、そんなに自分を責めないでください。確かに負ければ監督の責任ではありますが、谷澤監督であったからこそ、最後まであきらめず、勝ちにつながったことも事実ですよ。今後とも、代表選手をしっかり磨いてあげてください。本当にお疲れ様でした。市内観光もしっかり楽しんでください。
谷沢監督
お疲れ様でした。毎日ブログを楽しく拝見致しました。
モトの年代は14歳以下で”世界”を経験していないので、
女子に比べると少しハンディがあったのかなと思います。
その中での5位入賞は立派な成績だと思います。
疲れを取って、これからも頑張ってください。
PS あ~イクシ君!俺の話も聞いてくれ・・・!!!
谷澤コーチ
1週間お疲れ様でした。
また、選手たちのサポートありがとうございました。蜂谷にとっては、チームとして戦うことの難しさ、すばらしさを再確認できたのではないかと思います。帰国してからこの成果が見えてくると思いますが、まだまだ未熟ですのでご支援よろしくお願いします。
コメントをいただいた皆様へ
本当にコメントありがとうございます。
やれることは少しですが、今後も選手の
役に立てるように頑張ります。
応援していただきありがとうございました。
また時間がある時にゆっくりとお返事させて
もらいます。これから搭乗です。