昭和の森フューチャーズ　QF

昭和の森フューチャーズ準々決勝、宏紀は杉田選手に１６、７５、６３と苦しみながらも勝つことが出来ました。
今日は序盤、杉田の猛攻に合い、全く主導権が取れません。出来るだけ前のポジションでボールを捕らえ、先に展開する宏紀のテニスが今日はまるでさせてもらえないファーストセットでした。流れ、勢いは完全に杉田でしたが、それでも冷静に各ゲームを見ればほとんどが３０－３０まではいっており、大事な１～２ポイントが取れなかっただけなので、この事実を宏紀がどう前向きに捉えるかでセカンドは変わってくるなと思いました。しかし、セカンドも杉田の勢いは止まらず、先にブレイクされ１－３、ここからはブレイクが続き２－３、２－４、と非常に危ない展開でした。今日の状況（相手は格上、先週の優勝で疲れている、怪我も気になりトレーナーを呼んだ、暑い、風、など）を考えればここで心が折れてしまっても仕方ないと思いました。言い訳は一杯ありました。見ている私の方が同情し、今日の敗戦を受け入れる覚悟をしていました。「仕方ない、よく頑張った」という慰めの言葉まで用意していました。しかし、諦めることはして欲しくなかったので、最後の望みをかけて出来るだけプッシュしました。それに応え、宏紀もゲームを捨てませんでした。苦しい状況を我慢に我慢を重ね、ブレイクされてもすぐにブレイクバックして４－４に追いつくと、この辺りからこれまで気持ち良く打っていた杉田にアンフォーストエラーが増え始めます。４－５にはされますが、キープして追いつくと自分の望むような展開ではないものの凌いでミスを誘い７－５でセカンドを取ります。我慢が実を結びました。

こうなるとファイナルセットは宏紀のペースになります。一気に攻め２－０と良いスタートをして気落ちした杉田を突け放すチャンスが来ますが、２回目のブレイクとなる３－０のポイントが２回取りきることが出来ずにもたつくと、案の定、少し冷静になった杉田が集中を取り戻し、これまでミスをしてくれていたボールもコートに入りだし、３－１から３－３とまた振り出しに戻ってしまいます。もうどちらに転ぶか分かりません。お互いにもう戦術も何もなく、気力が続き、無駄なミスをしなかった方が勝ちます。そして３－３のデュースで杉田のエース級のワイドサーブをダウンザラインへ凄まじいリーターン。次のブレイクポイントもリターン一本でブレイクすると、ここまで確率の低かったサービスでポイントを多く稼いだことがキープにつながり５－３。これでもまだまだわからない状況でしたが、再度ブレイクし、我慢に我慢を重ねて勝ちを拾いました。

今日は苦しい展開で、はっきり言って負け試合でした。宏紀の良いプレーはほとんどなく、全て杉田選手が主導権を握っていました。こういう勝ち試合は見たことがありません。今までであればセカンドで根を上げていたでしょう。今日は根性で勝った試合です。ファイナル３－０にしていればもっと楽に戦えるところを、最後まで苦しみ続けてしまった内容には課題がありますが、最終的に勝ったことは非常に評価出来ます。本当に良く頑張りました。これで準決勝です。

明日は石井弥起選手。怪我からカンバックし、調子を上げて来ています。今日は同じように岩見選手の猛攻に耐え、勝ち上がってきました。当りの良いキレイなテニスをするという面では宏紀とダブるものがあります。きっと見応えのあるテンポの速いラリーの応酬となるでしょう。

しかし、今週の帯同は今日で終わりです。前からこの週は金曜日までという約束でした。明日から日曜までは先に別の仕事が入っており、宏紀もまさかここまで勝つとは思っていなかった（これまでは金曜まで残ることの方が少なかった）ので、お互いに了承済みです。明日は結果の報告を待ちたいと思います。明日も今日のようにどんな状況になっても諦めない試合をして欲しいと思います。