昨日の壮絶なウィンブルドン決勝のお陰で今日は寝不足です。マレーがロディックに負け、決勝への興味は半減しましたが、とんでもなかったです。
前評判を覆し、ファーストセットをロディックが取った時は「おっ!」セカンドのタイブレーク6-2になった時は「ウソ!」と予想をことごとく覆す展開に驚きを隠せませんでした。「たられば」はありませんが、もしあのままセカンドもロディックが取っていたらどうなったのでしょう。もちろんファイナルセットでもチャンスはありましたが、個人的にはあの2セット目に挽回されたことが最後まで響いた試合だったと思います。
それにしてもロディックの出来は良かったですね。技術的にはもちろんですが、精神的に非常に落ち着いて、冷静に、ネガティブな感情を見せないように我慢してプレーしていたと思います。しかし、一度だけネガティブな感情を出したのがファイナルセット、ブレイクをされる前のフェデラーのサービスゲームです。ラインに近いワイドのサーブをフォルトとコールされますが、フェデラーがチャレンジを成功させキープをした時に初めて「何だよ!」というような表情をしました。これまで微妙なジャッジにチャレンジせず、文句も言わずに集中し、我慢して来ていただけに、「おやっ」と思いました。この後に何か起こるかもという予感を感じました。結局、次がラストゲームになってしまいました。微妙な心の変化が次のサービスゲームに影響したのでしょう。そういう意味ではフェデラーの方が最後の最後まで隙がなかったように思います。
2008年、2006年と解説として現地に行かせていただいていたので、久しぶりに日本で見るウィンブルドンでしたが、映像の裏側ではスタッフの皆さんが大変な思いで番組を作っていることを思い出しながら楽しく見させていただきました。
明日からまた仕事再開で、山梨へ行きます。
コメント
初めまして。中原和恵と申します。私の通っていたスクールが藤沢の平本ガーデンテニスコートと言う場所で、谷澤コーチの名前を聞いた事があります。ちなみに私のコーチは岡田コーチと永富恵子コーチでした。この前のウィンブルドンは素晴らしかったですね。感動しました。来年あたり、フェデラーには年間グランドスラムを達成させてもらいたいですね。
そんな事より、私にアドバイスをお願いします。現状、非常に苦しい状態なんです。どうしてもアプローチがうまくいかないんです。踏み込みも勢いもタイミングも完璧なのに、相手にはするりとかわされてしまいます。何が何でもポイントを取りたい私はメンタル的に疲れが出てきていまいました。
相手は1ポイントも許してくれません。
かわされてばかりいて、試合の途中なのに諦めてしまいそうな自分がいます。でも、私ががんばればよい結果が必ず返ってくると信じているから頑張っています。私のアプローチの仕方についてアドバイスをお願いできませんでしょうか?
中原さん
コメントありがとうございます。
永富恵ちゃんはボーイッシュですが、かわいくてみんなの人気者でした。懐かしいです。よろしくお伝えください。
さて、アプローチショットですが、シングルスとダブルスでは違いますが、最近の傾向としてはパスやロブの精度が上がり、ネットプレイヤーが減ってきているのはご存知だとは思います。例え良いアプローチを打っても決めることは難しくなっていますので、解決策としてはネットに出る前にどれだけ相手を追い込んでおくことが大切になってくるので、アプローチだけを考えるのではなく、もう一本前のショットで相手を追い込むことを考えてみてはいかかでしょうか。参考になればと思います。