テニスストリームTV　撮影

今日は朝からテニスストリームという動画サイトの撮影を一日ががりで行いました。

試合の中で必要な戦略的な部分を私と石井プロで実際のプレーを交えながら解説をしました。テーマは「２ショットでの戦略」です。どうしても試合の中では１発で勝負を決めようとしがちになります。それでも確率が良ければ別ですが、こういった場合はリスクが高いだけで確実にポイントを取るプレーではありません。プロの選手でも１発を狙って勝負する場面はごくわずかで、ほとんどの場合で「組み立て」を考えていますし、例えエースになっている場合でも、組み立てようとする気持ちで打った結果がエースになるだけでというパターンが多いのです。

今回は中上級の方を対象にシングルスで使える様々なパターンを動画で紹介しています。もちろん、試合中においてのセオリーというものはある程度決まっていますので、基本的なパターンが多く、目新しいものはそれほどないかもしれませんが、セオリーを知っていてプレーするのとしないのでは内容が大きく違ってくるでしょうし、苦しい時にこのパターンを思い出すことによって迷うことなく頭を整理してプレー出来るようになってきます。

と、打ち合わせの段階までは色々とアイデアが出ましたが、実際にコートに立ち、実践するとその大変さに愕然としました。ボールが思うところに行かないのです。お互いにコースを設定し、パターンを作っていますので、その場所にボールが飛ばなければNGになってしまいます。さすがにネットへのミスは少なかったですが、半径１メートルくらいの場所にコントロールすることは難しかったです。それでもリハーサルの時はちゃんとパターン通りに決まるのですが、本番になると緊張している訳ではないつもりですが、「完璧にやらなくては」という気持ちが強すぎてミスが出てしまい、取り直しの連続でした。最初は石井プロと２人で「NGが多かった方が罰ゲームね」と軽口を叩いていましたが、最後は本当にそれどころではなく、集中力を使い果たし、ヘロヘロでした。いつもは生徒に「ミスが多い」だの「足が動いていない」だの言っていますが、いかに大変かを改めて思い知りました。もう少し優しくしてあげないといけないですね。

午後は休憩を挟んでボードを使っての戦略の説明に入りました。こちらも難題です。１プレーに付き約２分ほどでポイントをまとめますが、これもリハーサルではスラスラと言葉が出てきますが、「本番５秒前」の声がかかると詰まってしまいます。しかし、徐々に慣れて最後は少しずつ言いたいことを上手く伝えられるようになりましたが、次はもっと上手く出来るように予習をしておきたいと思います。

テニスストリームTVのスタッフの皆様、今日は一日お疲れ様でした。静岡や東京からわざわざ来ていただいたことを感謝致します。

動画は早ければ今週の金曜日、遅くとも来週にはアップされるそうなので、是非ご覧ください。