今日からブログを再開したいと思います。休み中は皆様から色々な形でご心配していただいたり、多くの方からコメントもいただきました。本当に感謝していますし、励みになりました。最近は本文を書くことが一杯一杯でコメント返し出来ていなかったので、この場でお礼を述べたいと思います。
少し時間を置いて考えてみると、宏紀の結果が思うように出なかったこと誰よりもがっかりしたことは事実で、精神的にもかなり引きずりました。共に闘うという意味では選手の負けを選手と同じくらい、時には選手に以上に受け止めるということは大事なのかもしれませんが、一方では感情が入り過ぎてしまうが故にコーチとして必要な「客観的に見る」ということに欠けてしまいました。
プロとして活動を始めた宏紀との2年目のシーズン、プライベートなコーチとして過ごす中で少し距離が近くなり過ぎてしまいました。良くも悪くも気を使い、相手の気持ちを考えるようになり、言いたいことも言わず、ただ自分が選手の時に果たせなかった夢を託しているだけになっていたように思います。それは宏紀には全く関係のない話ですし、宏紀には宏紀の人生があります。これからは宏紀自身が自分の夢や目標を達成するために勝つことに対してもっともっとハングリーになっていかなければということに気付きました。
なので筑波ではシングルスで負けた後はサポートはせず、私は帰り、宏紀は1人で会場に残りました。悪いイメージの残る会場に居続けなければならない苦しさは本当に辛いことです。しかも、周一(関口)やヤス(内山)が勝ち残ってる姿を目の前で見ることは自分自身への歯痒さを何度も何度も感じたと思います。しかし、それは自分自身で背負った敗戦。自分の評価を再び高めるためには今の10倍の勝利を積み重ねていくしかありません。そのためには1年目と同じような勝負に対する欲を出すこと、選手としてプロとして周りからのサポートを受けるだけではなく今以上に自立して積極的な行動をしていくことが必要です。
そんな中、パートナー亮(岩見)から最大限の助けを借り、ダブルスで初めての優勝をすることが出来ました。今の宏紀の実力から言えば今回の優勝は完全に亮のおかげです。シングルスの日程が詰まりタフな試合が続き体力的にも苦しい中、宏紀の自信回復のために身を削ってくれた亮にただただ感謝です。この勝利を次へつなげ、立ち直るかどうかは本当に宏紀自身です。先輩にここまで助け舟を出してもらった訳ですから、亮の思いに応える男気を見せて欲しいと思います。
今後の宏紀ですが、来週からヨーロッパへ向かいます。まずは「風のふくまま気のむくまま・・・」の濱浦貴光氏のサポートを受けドイツ・ハンブルグで練習し、その後はイタリアのフューチャーズを転戦します。クレーでのプレーを含め、環境面では肉体的にも精神的にも厳しい連戦になると思いますが、いつまでも日本やアジアのフューチャーズでプレーしているだけでは世界からはどんどん遅れてしまいます。濱浦くんには途中までサポートしてもらいますが、その後は自分一人で転戦するので、どんな結果になろうとも例えポイントが取れなくてもここで戦い切ることで一皮剥けるチャンスになるでしょう。
そうやって少し距離を置き、遠くから見ることで私自身も客観的に見ることが出来るようになると思います。環境を変えることで問題を解決することは安易なことかもしれませんが、ヨーロッパでプレーするということは絶対に間違いではないですし、いつかはトライしようと計画していたことなので、今がそのタイミングだと信じて送り出したいと思います。
そして私の活動は今日からフェドカップのコーチとしてNTCでの合宿を得て、来週スロベニアに入ります。今回の合宿はフェドを戦う選手は会場のサーフェスに合わせてクレーで、それ以外のジュニアや学生はハードコートで強化を目的とした練習となります。デ杯合宿と同様に練習以外にも様々なトレーニングや知識を広めるための講習会とびっちり予定は組まれています。いつまでのも引きずってコーチがしけた顔していても仕方ないので、切り替えていきます。まずはチームの一員として自分の役割をしっかりと果たし、マレーシアでの戦いと同じような一体感が出せれば良いなと思っています。
コメント
勝利が一番の薬だと思うので、ダブルスの勝利というのは
よかったと思います。
また、イタリアの大会を周るというのは賛成です。
今のヨーロッパはローコストエアーがたくさんあって、
かつて軍事用だった空港が安い着陸料で多くのエアーが
飛んでいて、多くのプレイヤーが大陸内をネット予約で
チケットを抑えて、ラケットバッグ一つで簡単に移動でき
ますね。
私もryanair,easyjet,smartwingsなどでよく移動しま
した。税込20ユーロぐらいで飛べますからね。
http://www.discountairfares.com/lcosteur.htm
私もスロバキアのブラティスラバからイタリアのベルガモ
に戻るときにチャレンジャー、フューチャーズレベルの連中
と一緒になりました。負けて試合後、すぐにネットで翌日の
チケットを抑えたそうです。ランクが低くて、まだ稼いで
いない連中は早く安く移動できるようになったので、すぐに
ホームコートに戻って練習できる環境になったのはいいこと
ですね。
一つの大会に移動が楽で、色々な国籍、民族の連中が集まる
場所で少しでもポイントを獲りたいとガツガツした気持ちで
コツコツ練習する人が集まる磁場には色々得られるものが
あると思います。
日本の大会に出るのは、それはそれで意味があると思いますが
来るのが大変で、出場者の国籍や民族が偏っている場所では
学べないことがあると思いますからね。
私はイタリア語がわかるので、ubaldo scanagatta氏の
ブログで情報をフォローしていきたいと思っています。
私も時々、このジャーナリストを手伝っていますが。
勝利が一番の薬だと思うので、ダブルスの勝利というのは
よかったと思います。
また、イタリアの大会を周るというのは賛成です。
今のヨーロッパはローコストエアーがたくさんあって、
かつて軍事用だった空港が安い着陸料で多くのエアーが
飛んでいて、多くのプレイヤーが大陸内をネット予約で
チケットを抑えて、ラケットバッグ一つで簡単に移動でき
ますね。
私もryanair,easyjet,smartwingsなどでよく移動しま
した。税込20ユーロぐらいで飛べますからね。
http://www.discountairfares.com/lcosteur.htm
私もスロバキアのブラティスラバからイタリアのベルガモ
に戻るときにチャレンジャー、フューチャーズレベルの連中
と一緒になりました。負けて試合後、すぐにネットで翌日の
チケットを抑えたそうです。ランクが低くて、まだ稼いで
いない連中は早く安く移動できるようになったので、すぐに
ホームコートに戻って練習できる環境になったのはいいこと
ですね。
一つの大会に移動が楽で、色々な国籍、民族の連中が集まる
場所で少しでもポイントを獲りたいとガツガツした気持ちで
コツコツ練習する人が集まる磁場には色々得られるものが
あると思います。
日本の大会に出るのは、それはそれで意味があると思いますが
来るのが大変で、出場者の国籍や民族が偏っている場所では
学べないことがあると思いますからね。
私はイタリア語がわかるので、ubaldo scanagatta氏の
ブログで情報をフォローしていきたいと思っています。
私も時々、このジャーナリストを手伝っています。
お帰りなさい。もう少しゆっくりなさっても良かった感が有りますが、谷澤さんの気持ちが固まった様子で、ホッといたしました。私は一児の母ですが、いつの間にか自分の果たせなかったことを子供に託したり、自分が失敗したことを繰り返さないために必要以上にレールを敷いてしまうこともあります。かわいい子には旅をさせろ。先人の言葉はやはり思い当たることがありますよね。守屋君が一回り大きくなって帰ってくることと、谷澤さんのご活躍を、ずっと応援しています。
ブログの再開、待っていました。谷澤さん、守屋くん、岩見さんに思いを馳せながら読みました。が、「今後の宏紀ですが…」の予想外の展開に、しんみりした気分も吹き飛び、急いでエントリーリストを調べたり、世界地図を広げたり…。守屋くんにとってはタフな状況かもしれませんが、谷澤さんのおっしゃるように、文字通り少し距離を置いてみると、お互いに何か新しいものが見えてくるかもしれないですね。まずは、それぞれ無事にスロベニア、ドイツ入りできますように祈っています。