宏紀は早稲田フューチャーズのダブルス1R、63、57、[12-14]で敗れたそうです。スーパータイブレークでマッチポイントがあったそうです。
数年前から国際大会のダブルスはノーアドバンテージ、セットオールになるとファイナルセットはスーパータイブレークというルールになっています。大会側としてはプレー時間の大幅な短縮になるので、国内大会でも段階的にこのシステムに変更になっていくと思います。確かに観戦する立場では5-4の40-40という場面が来れば、取ればセット、落とせば5-5と緊張感のあるハラハラした展開になります。ファイナルセットも10ポイントタイブレークであればどちらに転ぶか分からないので最後まで楽しむことが出来ます。
しかし、このシステムを選手やコーチは手放しで喜んでいる訳ではありません。実力の差が出にくいこのシステムではきちんとプレーした人が勝てるという確率が低くなってしまい、ギャンブル性が高いので、選手としては自分が満足出来る成果を得られることが出来ないからです。
選手は自分が練習してきたことを存分に発揮して勝敗を争いたいものですが、それが出来ないとなると真剣に練習に取り組むことがバカらしくなってしまいます。特にジュニア選手にとってはこういったシステムで勝敗が決まってしまうことを覚えてしまうと、より練習へのモチベーションが落ちてしまうと思います。勝つためには練習に取り組む正しい姿勢と課題を克服してきた過程が必要ですが、適当に練習していても勝ててしまうのは良くないことです。
ITFやATPはトップ選手によりダブルスに参加してもらうため、よりダブルスに興味を持ってもらうためという理由でこのシステムを進めているとは思いますが、これが結果的には選手からはダブルスへの興味を失うことになっていく気がします。少なくとも経験の少ないジュニアにはこれまで通りのスコアシステムでプレーさせて欲しいと思います。
宏紀は明日、宮崎雅俊選手との1Rがあります。
コメント
谷沢コーチ
この数回、谷沢君らしい内容でとても参考に
なっています。
守屋君も頑張っていますね、嬉しいです。
昨日のダブルス、ガタガタ震えながら応援していました。寒さ+強風でみんな大変だったと思います。確かにスーパータイブレークになってハラハラ・ドキドキで見ているほうは一喜一憂して夢中になります!ただギャンブル性が強くなるということもわかるような気がします。
宏紀くん、ダブルス残念でしたが研人選手と楽しそうに試合してた印象が強いです。また組んで欲しいな、と思いました。シングルス次はまた杉田選手とですね!応援してます!!
谷澤コーチ
ダブルスの形式が変わって選手にとってはノーアドバンテージで戦うのは 気持ちの切り換えがとても 難しくなってしまいますね。昨日のダブルスでも2セット目5-6の守屋君のサーブがノーアドで落としてしまいました。ダブルスに長けている選手はノーアドやマッチタイブレークでの勝率が高いように思います。
素人目ですが この形式の違いによるギャップをポジティブにとって 勝負所でしぶとく勝ち取っていけるメンタルを鍛えられないかと思うのです。
昨日のダブルスで相手のマッチポイントの場面に守屋君の 思い切ったパスが決まる場面が何度かありました。今日のシングルでも1セット目3-3でのデュースが何度かありましたが相手有利でも離されずにしっかりとついていっていたし それが相手のミスを招いていったように思われます。
追い込んだのは正確なフォアハンドの深いボールであったし 振られても 軸のブレが少なく打てているなぁと思いました。
セカンドサーブのエースが欲しいポイントで出ていて相手を波に乗せなかったのが 意外に効いていました。その分ダブルフォルトも少しありましたが・・・
どちらにしても京都に続き杉田選手との2戦目は大事になりそうですね。今週は寒い中 早稲田は熱い試合ばかりです。
私たちは見ているだけですが 選手やコーチは日々大変ですね。谷澤コーチもお風邪をひかれませんように!
濱ちゃん
コメントありがとう!
こちらこそいつも濱ちゃんのブログで勉強させてもらってます。
ななさん
いつも観戦御苦労さまです。寒い日は大変ですよね。
また応援お願いします!
ne5さん
おっしゃる通りで、ルールがこうなっている以上、選手は結果を出さなければいけないので、どれだけ大胆に勝負強くなれるかがカギになります。宏紀にももっと思い切ったプレーをするように言ってますので、徐々に浸透していけばと思います。
体調には気を付けて明日から山梨へ行ってきます!
スーパージュニアで初めて、「スーパータイブレークで4ー10で負けたよ のメールを受けこの言葉を知りました。勉強になりました。ありがとうございます。