トヨタジュニア最終日、今日は決勝戦と順位決定戦がありました。
男子決勝は綿貫選手が62、64で蜂谷選手に勝ち2連覇を達成。内容はスコア以上に接戦で、ひとつ間違えば蜂谷君に流れが傾いていたと思います。敬介は怪我で十分な練習が出来なかったと思いますが、我慢のテニスで勝利を手にしました。おめでとう!一方敗れた蜂谷はセカンドセット4-2リードから取りきれなかったことが悔やまれますが、今週は安定した戦いで決勝まできたので、明日からのジュニアデ杯でも好調を維持してくれるでしょう。
決勝に残った2人は全国大会での優勝経験があるので、上位に残ることは順当な結果ですが、今回のサプライズは3位に入った守谷総一郎君でしょう。みんなとは年齢が一つ下ということもあり、年上の選手と対戦した時は片手のバックハンドにパワーがないのでボールが甘くなり攻められることが多かったですが、今回は攻めのスピン、守りのスライスのコンビネーションが安定していました。弱点を克服したことで本来の武器であるサービスとフォアをより攻撃的に打つことが出来、非常に良いプレーをしていました。 先週のジャパンオープンジュニアでベスト8に入ったことが自信となり、今回につながったのでしょう。 海外派遣のメンバーにも選ばれ、高いレベルの中で経験を積むチャンスを手に入れたので、ジュニアデ杯やグランドスラムジュニアといった舞台を目標に頑張って欲しいと思います。
今回で12年目を迎えたトヨタジュニアですが、世界的な不況によりテニスだけではなくスポーツ界全体に厳しい状況が続く中、今年も大会を開催していただき、8名の海外派遣のスポンサーになっていただいたトヨタ自動車様に感謝しなければなりません。まだ若く社会を知らない選手たちは勝てば遠征に連れていってもらえるのが当たり前と思っていますが、これは全然当たり前なことではなく、非常に特別なことです。
若者の夢を応援するために協会関係者の皆様が努力していただいたおかげでトヨタ自動車様から大会の主旨に賛同していただけたのです。 選手たちは自分の夢を叶えることが最高の恩返しになります。海外派遣に選ばれたメンバーだけでなく、大会に参加した全ての選手が感謝の気持ちを持ってこれからも自分のテニスの向上に努めて欲しいです。
やっと終わりを迎え、ホッとしたいところですが、私たちの仕事はこれからがスタートです。明日からジュニアデ杯のアジア・オセアニア予選のためオーストラリアに出発します。選手はトヨタジュニア後で疲れがあるでしょうか、今度はチームとして力を合わせて世界大会への切符を取れるよう頑張ってきます。