ウィンブルドン DAY12

快晴の中で行われたウィンブルドン女子決勝。

ここまで格上相手に勢いで勝ちあがってきたレジキーとシードダウンが相次いだブロックを縫うように這い上がってきたバルトリとの決戦となりました。

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スタートはお互いに決勝戦という独特の緊張感があり、固い立ち上がりでした。特にレジキーがこれまでの思い切りの良さ、伸び伸びとしたプレーが見られず一方的な展開になります。対してバルトリの方はいたって冷静で、6年前に決勝で敗れた経験がここで生きている感じを受けました。

セカンドセットも流れは変わらずバルトリリード、レジキーは途中サーブが思うように入らず取り乱す場面もあり会場は騒然となりますが、5-2バルトリでマッチポイントをセーブしてからはレジキーも気持ち的に開き直ったのかやっと良いプレーが出て5-4まで追い上げますが、エンジンがかかるのが一歩遅くバルトリの優勝が決まりました。

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表彰式ではレジキーの涙が印象的でした。負けた悔しさもありますが、晴れの舞台で自分の力が出し切れなかったことを後悔しているのでしょう。勝ったバルトリも今年はあまり調子が良かった訳ではありませんが、いつでも自分の力を信じて努力を積んだことが今回の優勝を呼び込んだのでしょう。この優勝でバルトリはトップ10に返り咲きます。


コメント

  1. 松下 潔 さん : 2013.07.07

    いつもNHKでは、分かりやすい解説をしていただき、有難うございます。
    私は、運動はまったく駄目なのですが、ウィンブルドンは好きで、毎年見ております。
    ただ、女性の決勝を見たのは、今年が初めてでした。特に強く印象に残ったことがあったので書かせていただきます。素人のたわごとを、お許し下さい。
    というのは、上でも触れられているように、レジキー選手が試合途中で取り乱した(ラケットに顔を押し付けて泣いていたようにも見えました)のに、強い印象を受けたのです。
    疑問に思ったのは、このレベルの選手でもああいう風に感情を露にするのは普通のことなのだろうかということです。
    或いは、感情を表に表すことは試合の戦術としてはまずいことなのでしょうか。レジキー選手の場合、ウイリアムズ選手に勝ったときなども、にこやかに笑っているような場面があって、ちょっとびっくりした印象があったのです。
    でも、ウィンブルドンの決勝まで進むのだから非常に優秀な選手なのだろう、ひょっとしてすごい力を持った選手なのかもと思います。あるいは、感情を押し殺す術を身に付けたときにウィンブルドンで優勝できるようになるのかもとも思います。
    こんなことは、テニスの選手なら当たり前の常識なのかとも思いますが、感情を露にすることは良いことなのか悪いことなのかということについて、考えさせられたのでちょっと書かせていただきました。
    それにしても、両選手とも素晴らしかったと思います。
    良い試合を見せていただきました。

    返信

  2. 谷澤 さん : 2013.07.07

    松下さん
    コメントありがとうございます。
    感情を表に出すことは悪いことではありませんし、レジキーは精神的なアップダウンが有りながらも乗った時のプレーは誰も手をつけられないようなスパープレーをします。今回も追い込まれた場面から信じられないようなプレーをして逆転勝ちをして決勝まで進んできました。ただ、反面決勝のように思うようなプレーが出来なかった時の立て直しが出来ないのも現状です。

    10代の選手にはこういったことは割りとありますが、プロの選手の多くはこういったアップダウンを出来るだけ最小限にするために冷静に、感情をあまり表に出さずにプレーすることが増えていますので、ここまで崩れてしまうのは異例中の異例だと思います。

    しかし、初めてのグランドスラム決勝で思うようなプレーが出来ない悔しさは想像を超えるプレッシャーだったのでしょう。

    良いか悪いかと言われると今回のようなネガティブな部分が出てしまうと悪いということになってしまいますが、レジキーも昨日の試合を踏まえて更に成長するために努力するでしょう。

    あまり答えになってなくてすみません。

    返信

  3. 松下 潔 さん : 2013.07.08

    お忙しい中、あまり整理されていないコメントに大変丁寧にお答えいただき、大変恐縮すると共に、感謝申し上げます。
    レジキー選手は、色々な意味で、このレベルの選手の枠を超えた存在ということになるのでしょうか。そこに、この選手の魅力もあり、今後の努力の余地もあるのではないかと思いました。無責任に見ている側としては、ある選手が、にこにこ笑ったり、悔しさを表に出しながらも勝ち進んでいくという存在であり続けることは、「異例中の異例」であるでしょうし、ある意味魅力を感じさせるキャラクターではないかと思います(あくまで無責任な見る側の論理ですが)。
    いずれにしても、今後の彼女の活躍に期待したいと思います。
    何より、怪我なく、病気なく、活躍して欲しいと思います。
    谷澤さんのコメント、お答えになっていないどころか、大変良く分かりました。むしろ、私が良く理解できていないところがあるのではないかということを恐れます。
    お忙しい中(今日も、男子決勝のテレビで拝見致しました)、本当に有難うございました。是非、知りたかったことでしたので、本当に参考になりました。

    返信

  4. 松下 潔 さん : 2013.07.08

    お忙しい中、あまり整理されていないコメントに大変丁寧にお答えいただき、大変恐縮すると共に、感謝申し上げます。
    レジキー選手は、色々な意味で、このレベルの選手の枠を超えた存在ということになるのでしょうか。そこに、この選手の魅力もあり、今後の努力の余地もあるのではないかと思いました。無責任に見ている側としては、ある選手が、にこにこ笑ったり、悔しさを表に出しながらも勝ち進んでいくという存在であり続けることは、「異例中の異例」であるでしょうし、ある意味魅力を感じさせるキャラクターではないかと思います(あくまで無責任な見る側の論理ですが)。
    いずれにしても、今後の彼女の活躍に期待したいと思います。
    何より、怪我なく、病気なく、活躍して欲しいと思います。
    谷澤さんのコメント、お答えになっていないどころか、大変良く分かりました。むしろ、私が良く理解できていないところがあるのではないかということを恐れます。
    お忙しい中(今日も、男子決勝のテレビで拝見致しました)、本当に有難うございました。是非、知りたかったことでしたので、本当に参考になりました。

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