ウィンブルドン11日目、今日は長い長い男子準決勝になりました。1時に試合を開始して、2試合目のマレーvsヤノビッチが終わったのは9時半でした。
放送では第一試合のジョコビッチvsデルポトロが4時間20分の準決勝での最長試合を記録したために、マレー戦は時間枠内に収まることが出来ず、残念ながら放送でお伝えすることが出来ませんでした。
それほど今日のジョコビッチ戦は激戦でした。ジョコビッチの調子がなかなか上がらずにラリーでもデルポトロの強打に押される場面が多く苦戦しました。
それでも驚異的なコートカバーリングで第四セットタイブレークでマッチポイント2本を掴みますが、ここからデルポトロの開き直ったショットが炸裂して一気に巻き返しファイナルイン。デルポトロはファイナルセットでも更にペースを上げて打ち続けましたが、さすがに最後は力尽き、ジョコビッチの決勝進出が決まりました。どちらが勝ってもおかしくない試合でしたが、最後まで集中力、動きのスピードが落ちなかったジョコビッチのスタミナが勝りました。
放送出来なかった第二試合はヤノビッチが完全アウェーの中、見事なヒール役を演じ、ふてぶてしくプレーしました。220キロを超えるサーブとフォアの強打、更にドロップショットを多用してペースを掴み、ファーストセットを取るとサードセットもワンブレイクアップの4-1。会場が異様な雰囲気に包まれましたが、ここから会場が一体となりマレーを後押しするとこれまで苦しんでいたヤノビッチのサービスを2回連続で破り5ゲーム連取して6-4とすると完全に試合の流れを制しました。
ナダル、フェデラーの敗退はありましたが、終わってみれば決勝は1、2シードの対決となりました。去年悔し涙を流したマレーのイギリス勢として77年振りの優勝はなるのでしょうか。
日本勢最後の選手となった青山選手のダブルスSFは台湾・中国ペアの前にストレートで敗れ、夢の決勝進出はなりませんでした。
いよいよウィンブルドンも残り2日、明日は女子の決勝です。どちらが勝っても初優勝。笑顔のレジキーかストイックなバルトリか、楽しみにしたいと思います。