ウィンブルドンDAY1
先ほど2014年ウィンブルドン初日の放送を終了しました。初日ということもあり緊張感はありましたが、日本選手の素晴らしい戦いをお伝えすることが出来ました。
結果はもうすでにご存知だとは思いますが、放送では第一試合にクルム伊達選手の激闘と奈良選手のウィンブルドン4年ぶりの勝利の2試合でした。
まず、伊達選手は試合前のインタビューで「勝負魂」を見せたいということを言っていましたが、正にその言葉にふさわしく、最後まで諦めない「勝負魂」を見せてくれたと思います。それをやり切っての敗戦ですから、悔しさはあるものの清々しい笑顔が全力を尽くした証だと思います。
奈良選手は今年ツアー優勝で一気にランキングを上げて自信満々かと思いきや、試合前は非常に控えめで謙虚なコメントが多かったですが、試合に入れば正反対に実に堂々とした戦いぶりで1回戦突破を決めました。これまでは「がむしゃらさ」が奈良選手の持ち味だったように思いますが、最近ではフットワークの良さとラリーの組み立て、予測でいつでも相手の打つコースに入り、先手を取って相手を動かす「考えられた」プレーに成長を感じました。
そして、放送では残念ながらお伝えすることが出来ませんでしたが、土居選手もランキング急上昇中のスビトリナを相手にストレート勝ちを収めました。持ち前のフォアの強打に加えて、今日は要所でネットプレーでポイントを取り切っていたところが相手によりプレッシャーを与えていたように見えました。
明日は日本男子が登場します。錦織選手は203センチのサウスポー、De schepperと対戦します。かなり「くせ者」なタイプ。こちらの新聞には今大会注目の選手の一人として名前が挙がっていました。変則なのでやりにくさを感じながらの戦いになるとは思いますが、錦織選手がこの「くせ者」をどう料理するか楽しみにしたいと思います。
更にはGS初出場の杉田選手、大逆転で本戦入りを決めた伊藤選手の試合にも注目です。