たまにはさっぱりとしたものでも食べたい、という事でツルツルっと蕎麦でもと思い東京の下町「浅草」に出かけてきました。
大通りからすぐの老舗お蕎麦屋さん、引戸脇には「ベビーカーでの入店はご遠慮ください」という張り紙があり、ここの所ベビーカーをめぐる社会問題は色々とあるようですが蕎麦屋さんまでという印象を受けた後、引戸を開けると、従業員さんらしき女性が「店内の通路が狭いので車いすの方は外に車いすを置いて歩いて行ける方でないとお断りしています」という対応で、歩けていたら車いすを必要としない私は店を後にしようとしたのですが、事の説明を詳しく聞こうかと上の方を呼んでいただきました、出てきていただいた大女将の話によると、以前色々とトラブルがあったという事でしたので、店側としても仕方がなく・・・という思いではあったかと思います。
その後は福岡の藤さんが東京見物に来ていただいた際にお連れした老舗の「十和田」さんへ、活気があるかと言えば静かな雰囲気ではあるが、入店した途端にすっとつい立を動かし、私が入れるスペースを確保してくれた女将らしき女性、あまりの対応の違いにビックリしつつ、おいしいお蕎麦を堪能し帰宅いたしました。
二階で階段だから無理ですから良いですと後にしようとするとわざわざ来てくれたのに、と従業員が数人降りてきて抱え上げてくれるお店があったり、と色々です。
私も車いすだからどうしようもないんで!と思っていることもなく、タイヤ跡で汚して悪いな~という思いがあったり、狭いのに入っていくの悪いな~という思いがあったり、と遠慮はしつつ生活はしているのですが、言いきられてしまうと久しぶりに凹みましたね・・・
足が動かない怪我をして車いすに乗っていることを今さら悔やんでも何も始まらないのですが、2020年東京オリンピック・パラリンピックで東京に来る日本各地から、そして海外からの選手及び観光客の車いす使用者が、私が今回感じてしまった「入店恐怖症」を感じて帰宅、帰国することのないような東京であってほしいと思っています。