11月27日、千葉県柏市の吉田記念テニス研修センター(TTC)で、第21回NEC全日本選抜車いすテニス選手権大会(JWTA MASTERS)のシングルス決勝が行われ、男子シングルスでは、19年連続出場となった世界ランク8位の齋田悟司(39歳)が藤本佳伸(35歳)を、7-6(10-8) 6-0のストレートで下し12度目の優勝を飾った。
女子シングルスでは、世界ランク9位で17歳の高校生、上地結衣が、4年連続の決勝対決となった堂森佳南子(36歳)との一戦を、6-2 6-2 で制し、4年連続4度目の優勝を飾った。
クァード(重度障がい者)クラスは、第1シードの川野将太(26歳)が諸石光照(44歳)を決勝で下し2度目の優勝を飾った。川野は昨年は第1シードながら初戦で苦杯を喫していただけに嬉しい優勝となった。
世界ランク1位の国枝慎吾(27歳)はUSオープンで痛めた肘が完治せず、本大会を欠場している。
今シーズンは、本大会の後には大きな大会はなく、来年のパラリンピック・イヤーに備えて、選手がオーストラリアンオープンに向けて十分な休養をとることができるようにJWTA MASTERSの開催を早めて実施された。
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男子シングルス決勝戦の動画(モバチュウ)
解説:車いすテニスと一般テニスとのルール上の違いは、2バウンドまで許される点のみ。2バウンド目はコートの外でも構わない。レベルが上がるほど、1バウント、ノーバウンドのラリーが多くなる。テニスのラリーに加え、「チェアーワーク」と呼ばれる車いすの操作も勝負を分ける重要な要素となる。
写真提供:横山芳治、上から、齋田悟司、上地結衣、川野将太、クリックで拡大
2011 NEC JWTA MASTERS
男子シングルス 決勝トーナメント
決勝
○齋田悟司 7-6(8) 6-0 ●藤本佳伸
準決勝
○齋田悟司 7-5 6-2 ●三木拓也
○藤本佳伸 6-4 6-1 ●岩田守
男子シングルス 予選ラウンドロビンA
選手 | 齋田 | 岩田 | 平手 | 藤 | 勝敗 | 得失セット | 順位 |
齋田悟司 | - | 2-0 | 2-0 | 2-0 | 3-0 | 6-0 | 1 |
岩田守 | 0-2 | - | 2-0 | 2-0 | 2-1 | 4-2 | 2 |
平手貴博 | 0-2 | 0-2 | - | 2-0 | 1-2 | 2-4 | 3 |
藤良一 | 0-2 | 0-2 | 0-2 | - | 0-3 | 0-6 | 4 |
男子シングルス 予選ラウンドロビンB
選手 | 藤本 | 本間 | 三木 | 竹田 | 勝敗 | 得失セット | 順位 |
藤本佳伸 | - | 2-0 | 2-0 | 2-0 | 3-0 | 6-0 | 1 |
本間正広 | 0-2 | - | 0-2 | 2-0 | 1-2 | 2-4 | 3 |
三木拓也 | 0-2 | 2-0 | - | 2-0 | 2-1 | 4-2 | 2 |
竹田浩之 | 0-2 | 0-2 | 0-2 | - | 0-3 | 0-6 | 4 |
女子シングルス 決勝トーナメント
決勝
○上地結衣 6-2 6-2 ●堂森佳南子
準決勝
○上地結衣 6-2 6-2 ●岡部裕子
○堂森佳南子 6-4 6-2 ●古玉佳苗
女子シングルス 予選ラウンドロビンA
選手 | 上地 | 堂森 | 大前 | 上木原 | 勝敗 | 得失セット | 順位 |
上地結衣 | - | 2-0 | 2-0 | 2-0 | 3-0 | 6-0 | 1 |
堂森佳南子 | 0-2 | - | 2-0 | 2-0 | 2-1 | 4-2 | 2 |
大前千代子 | 0-2 | 0-2 | - | 2-1 | 1-2 | 2-5 | 3 |
上木原舞美 | 0-2 | 0-2 | 1-2 | - | 0-3 | 1-6 | 4 |
女子シングルス 予選ラウンドロビンB
選手 | 岡部 | 古玉 | 井上 | 石本 | 勝敗 | 得失セット | 順位 |
岡部裕子 | - | 0-2 | 2-0 | 2-0 | 2-1 | 4-2 | 2 |
古玉佳苗 | 2-0 | - | 2-0 | 2-0 | 3-0 | 6-0 | 1 |
井上由美子 | 0-2 | 0-2 | - | 2-0 | 1-2 | 2-4 | 3 |
石本直美 | 0-2 | 0-2 | 0-2 | - | 0-3 | 0-6 | 4 |
クァードシングルス
決勝
○川野将太[1] 6-3 6-2 ●諸石光照[2]
3位決定戦
○平田眞一 6-2 6-3 ●當間寛
1回戦
○川野将太[1] 6-3 6-2 ●平田眞一
○諸石光照[2] 6-0 6-1 ●當間寛
※[ ]内数字はシード順位