豪州期待のバーティ決勝進出ならず フェデラーも敗れる【全豪オープン】

1月31日（金）、2020年全豪オープンの決勝カードが決まった。

女子は豪州期待のバーティをやぶった21歳のソフィア・ケニン（アメリカ）対グランドスラム大会で2度優勝している元世界1位のガルビネ・ムグルサ（26歳、スペイン）となった。二人の対戦は昨年北京で対戦、ケニンがフルセットで勝っている

男子決勝はフェデラーをストレートで破ったノバク・ジョコビッチ（32歳、セルビア）対準々決勝で第１シードのR・ナダル（スペイン）を破ったドミニク・ティーム（26歳、オーストリア）の対戦となった。
優勝したら賞金全額を山火事救済に寄付すると宣言したA・ズベレフ（ドイツ）は準決勝でティエムに敗れた。

ジョコビッチ対ティエムの対戦成績はジョコビッチの6勝4敗。直近のATPファイナルそして全仏オープンではティエムが勝っている。

大坂破った15歳の天才少女をケニンは破る
今度はバーティ破り決勝進出

ケニンはグランドスラム大会ではまだ一度も4回戦を越えたことがなかった。
しかしこの全豪オープンでは大坂なおみ（日清食品）を破った15歳の天才少女、コリ・ガウフ（アメリカ）を4回戦ではファイナル・セット6-0で破る。

準決勝では地元期待の世界No.1のアシュリー・バーティ（オーストラリア）と対戦。
第1セット、タイブレークでは4-6で先にセットポイントを握られた。
第2セットでも先にサーブを落とし、バーティ5-4のサーブでは40-15とセットポイントを握られる。
そんなピンチになりながらも、それを挽回しての勝利を収めた。

昨年5月のフレンチ・オープン3回戦ではセレナ・ウイリアムズ（アメリカ）を破ったりしている。
ツアー3大会に優勝。

コーチは父のアレックスが務める。父はテニスのためにケニンが産まれると、ロシアからフロリダに移住した。

ムグルサ4度目のグランドスラム大会決勝進出

ムグルサにとっては4度目のグランドスラム決勝。
2016年フレンチ・オープン決勝ではセリーナ・ウィリアムズを、
2017年ウインブルドン決勝ではビーナス・ウイリアムズを破って優勝、2017年9月にはNo.1になっている。

第4シードのシモナ・ハレプ（ルーマニア）の粘り強いプレーを勇気を持って積極的なテニスで破った。

＜＜女子決勝＞＞
14]S.Kenin(USA) vs G.Muguruza(ESP)

＜＜女子準決勝＞＞
◎14]S.Kenin(USA) 76(6) 62 ●1]A.Barty(AUS)
◎G.Muguruza(ESP) 76(8) 75 ●4]S.Halep(ROU)
女子本戦ドロー

8度目の全豪優勝狙うジョコビッチ
ティエムには直近2連敗だが

50回目の対戦となった、フェデラー対ジョコビッチ、期待の一戦はジョコビッチが勝利し、ジョコビッチの27勝23敗となった。
フェデラーには準々決勝の疲れが残っていたのか?その時の記事:フェデラー7つのマッチポイント逃れ大逆転勝ち。
フェデラー、ツアーでは1508試合（1237勝271敗）、グランドスラム大会でも400試合以上戦っているが、一度も棄権していない。頭が下がる。第1セットではウィナーを連発していたが。
2018年以来7度目の優勝を狙っていた38歳のフェデラーの決勝進出はならなかった。

＜＜男子決勝＞＞
2]N.Djokovic vs 5]D.Thiem(AUT)
ジョコビッチ対ティエムの対戦成績は6勝4敗。直近のATPファイナル6-7(5),6-3,7-6(5)。そして全仏オープンでも6-2,3-6,7-5,5-7,7-5でティエムが勝っている。2017年の全仏オープン後は4勝1敗とティエムがリードだ。

＜＜男子準決勝＞＞
◎5]D.Thiem(AUT) 36 64 76(3) 76(4) ●7]A.Zverev(GER)
◎2]N.Djokovic 76(1) 64 63 ●3]R.Federer
男子本戦ドロー

記事:塚越亘/塚越景子/Y.Morishita/S.Kobayashi/E.Shingae 写真W.Tsukagoshi CanonEos7D