全日本女子 20歳 好敵手同士の決勝は 川村茉那が光崎楓奈を破り優勝

11月6日 「大正製薬リポビタン 全日本テニス選手権96th」。

女子シングルス決勝が行われ、第7シードの川村茉那（フジキン）が光崎楓奈（h2エリートテニスアカデミー）を6-1 3-6 6-4で破り優勝した。
前回プレーした2019年は、予選決勝で敗れていた川村だったが、初めてシングルス本戦でプレーし優勝した。

「どちらが勝ってもおかしくない決勝だった。
第1セットは最高のプレーができた。
第2セットは良いプレーはなかなか続かないと思い、
ファイナル・セットは切りかえて、得意のバックを思い切って打っていった。
ブレーク合戦だったが最後に思い切って勝負に出た。
勝負に出て勝ち切れて嬉しいです。」と川村。

対戦相手の光崎は同じ20歳、3回戦で大前綾希子、準々決勝で桑田寛子、準決勝で今西美晴と、3人の優勝経験者を破るなどして決勝に進出してきていた。
「第1セットは打ち過ぎていたので、2セット目はペースを変えた。
ファイナル・セット、最後のゲームは取ろうとしたが相手に決められた。
（川村選手が）引かずに打ってきたので、さすがだなと思った。」と光崎。

二人はジュニア時代から共に世界を目指して遠征に行く間柄でもあり、仲が良い。
二人の初対戦は、2013年の全日本小学生選手権の準決勝。光崎が6-3 5-7 7-5で勝っている。その時のドロー

2018年5月台湾でのジュニア国際試合でも光崎が6-3 2-6 6-2 で勝った。その時のドロー

その後、ツアーでは2019年11月インドでのITF25000 予選決勝ラウンドで二人は対戦、川村が 6-2 6-1で勝っている。そして本戦2回戦で川村は穂積絵莉も 6-3 6-2 で破るなど8強になった。その時のドロー

ライバルでも仲良しでもある二人は「一緒に世界に出ていけたら良い」と言う。

ドローができた時二人はトップハーフとボトムハーフに分かれていたので、「決勝で戦おう」と冗談のつもりで話したことが実現し好試合が繰りひろげられた。

二人はペアを組み、女子ダブルスでも決勝に進出、明日優勝を目指しプレーする。

二人で組んだ2021年のダブルスの成績は、8月ITF25000ポルトガル優勝、その後8月と9月のITF25000チェコで2回準優勝している。川村茉那/光崎楓奈組 ダブルス成績

準優勝 光崎楓奈 優勝 川村茉那 二人はダブルスでも決勝進出している

男女シングルスの優勝賞金は400万円。
副賞で優勝者と準優勝者にはグランドスラム大会開催都市までの日本航空の往復チケットが贈られる。賞金ブレークダウンなど

オーダー・オブ・プレー、ドローなど
試合はJTA テニス オンライン
決勝は NHKBS1で生放送

記事:塚越亘/塚越景子 写真:齋藤宣孝（関西テニス協会）