よく日本人はそんなに強くない選手でもスポンサーがついている、だからハングリーじゃないんだ、とか生活(小さい時から)でそこまで苦しくないからハングリーさがない、とか今まで耳にしたことがありました。
本当にそうでしょうか・・・?
僕も日本人ですが、世界的にみてものすごく恵まれているとは思わないですし、スポンサーがついている選手はそんなにハングリーさがないんでしょうか・・・??
僕自身はまったくそんな風には思いません、いや思えません!!
確かに日本人の世界ランキングでお金がもらえるスポンサーがついているのは世界的にみてそんなにたくさんいるわけではないと思います。
でもそこだけで判断するのはいかがなものかと思います。
理由は・・・
まず、日本は島国であること。
海外で試合をするには必ず飛行機を利用しなければいけません。
アメリカやヨーロッパなどはかなり広いですが陸続きなのでその気になれば車、鉄道で移動できます。
ということは飛行機のほうが経費がかかります。
安く済ませようとしても格安チケットですからね。
ガソリン代だけの車とは比較できません。
移動は車も飛行機も同じくらいきついです。
同じ距離なら車のほうが時間はかかりますが、移動中の体の動きの制約を考えたら飛行機のほうがきついかもせれませんね。
それから国内での世界ランキングを取ることのできる大会が増えてきてはいますし、そのためにかなり努力している方々のおかげもあり女子なんかはかなりITFの試合がありますが、ATP,WTAの大会の開催数が少ないという点。
これもアメリカやヨーロッパを例えに出しますが・・・
国内で行われる大きな試合のワイルドカードです。
本戦のワイルドカードをもらえれば1回戦で負けても日本円で数十万円の賞金は手に入ります。
3,4大会のワイルドカードをもらっていればそれだけで年間数百万、勝てばもっとです。
ポイントも大きいので勝った時にはランキングもお金も手に入ります。
マスターズシリーズくらいになると1回戦で100万円くらいになりますから。
ツアーレベルでそれでチャレンジャーも合わせればもっとです。
スポンサーがつかなくても有望な選手はそういった意味でスポンサーされているのと同じような効果を出せます。
そして、ハングリーさ・・・
これは選手ならみんなあるでしょうし、海外の選手だけにあるものではありません。
勝ちたい、強くなりたいという気持ちは大きく言えば世界の1位でも試合に少し出たくらいのジュニアでも変わらないはずです。
苦労や努力なくして生き残れる世界ではありませんのでその中で身を削って戦い続けているだけで相当ハングリーです。
もちろん日本ほど発展していない国もあるのは事実ですが、だから日本人よりハングリーか、といえば必ずしもそうではないはずです。
ハングリーさは勝負に対しての執着心だと思っています。
そんなものがなくてテニス選手のみならずどのスポーツ選手にもなれないと思います。
選手として活動することができる時間は人生でみれば長くありません。
その中で本当に寿命を削るようなトレーニングをして、移動をし、戦い、負けてもまた戦い・・・
を繰り返していくのです。
限られた時間の中でどこまで上にいけるか挑み続けるのです。
誰かにやれ、と言われてできるようなことではないのです。
他の国でその国々の選手が何を言われているかわかりませんが、日本人はハングリーでない、というのは完全に否定したいと思います。
ハングリーです!!!!!!
日本人はスポンサーが簡単につく、だからハングリーでないという意見が出たらこんな感じで否定してみる方向でお願いします(笑)
選手達は今までの努力や苦しみはコートでは出しません。
でも輝くようなプレーはその裏にそれ相応の何かから生まれているはずです。
これからもたくさんの日本人選手に頑張ってもらえるよう・・・
気合い!!!!!!!!!!!
コメント
スポンサーとハングリー精神
何というタイミングなのか、と勝手に驚いている。それは、「辻 雄馬 公式ブログ – Yuma Roots::日本人は甘い!?」という投稿記事が公…
Comments are closed.