「木下グループジャパンオープン2026」(東京・有明コロシアム/ATP500)は10月3日、大会4日目が行われ、男子ダブルス準々決勝に主催者推薦(ワイルドカード)で出場した上杉海斗(江崎グリコ)とリンキー・ヒジカタ(オーストラリア)のペアが登場。
前回大会(2025年)の優勝ペアであり、今大会第3シードのウーゴ・ニーズ(モナコ)/エドゥアール・ロジェ=バセラン(フランス)組を相手に、6-4 6-4のストレート勝ちでベスト4進出を決めた。

今大会、上杉は当初、柚木武(イカイ)とのペアで出場を予定していた。しかし、大会直前に柚木が腹筋を痛めるアクシデントに見舞われ、急遽欠場を余儀なくされる。そこでペアを組むことになったのが、2023年全豪オープン男子ダブルス優勝の実績を持つヒジカタだった。

ペア結成直後にもかかわらず、コート上では急造ペアを感じさせない抜群のコンビネーションを見せた。

普段とは異なるフォアサイドに入った上杉だが、慣れないポジションとは思えない、鋭く思い切りの良いリターンを連発。さらに果敢なネットプレーで相手にプレッシャーを与え続けた。ベースラインからヒジカタが放つパワフルなグラウンドストロークでゲームを組み立て、ネットで上杉が確実に仕留めるという理想的なパターンが完全に機能した。

上杉は「全豪チャンピオンとまさか組めるとは思っていなかった」としつつも「リンキーは、後ろで固いストロークをしてくれるので、自分は前で自由にできる。緊張していてもいつもリンキーが笑って楽しんでいるので、僕もつられて楽しくプレーができている」とリラックスできていると語る。

ヒジカタも「(上杉)カイトとのプレーは本当に楽しい。彼はネット際の動きが鋭く、僕がストロークで打ち込んだ後のカバーが完璧だった。ネットでの存在感が大きく、とても楽にできた」と、パートナーを絶賛した。

急造ペアとは思えない抜群のコンビネーションをみせたヒジカタ(左)と上杉 写真:伊藤功巳

ベスト4進出で、優勝も視野に入ってきたかという問いに上杉は「毎年『一回ずつ勝っていこう』と思ってプレーしていたが、今回はいつもと違う自信もあり、優勝を狙っていこうと始まる前から思っていた」と、意気込みを語った。

急遽のコンビ結成ながら、グランドスラム覇者の力強さと日本のダブルス名手の鋭いネットプレーが融合し、今大会の台風の目となっている上杉/ヒジカタ組。勢いそのままに挑む準決勝の戦いからも目が離せない。

■シングルス2回戦■
○ C・アルカラス (スペイン) [1] 7-6(6) 6-1 ● M・アルナルディ (イタリア)
○ D・シャポバロフ (カナダ) 7-5 3-6 6-4 ● A・タビロ (チリ)
○ A.D・バジェホ (パラグアイ) [Q] 7-6(6) 6-1 ● M・ベレッティーニ (イタリア)
○J・レヘチカ (チェコ) 5-7 6-4 6-4 ● U・アンベール (フランス)

■ダブルス準々決勝■
○ S・ボレッリ / A・ババソリ (イタリア) [1] 6-3 6-4 ● M・ポルマンズ / J・ジエリンスキ (オーストラリア/ポーランド)
○ T・アリバジェ / A・オリベッティ (フランス) [2] 6-4 7-6(3) ● L・ミードラー / N・オーバーライトナー (オーストリア)
○ R・ヒジカタ / 上杉海斗 (オーストラリア/日本) [WC] 6-4 6-4 ● H・ニーズ / E・ロジェ=バセラン (モナコ/フランス) [3]
○ A・クライチェク / N・メクティッチ (アメリカ/クロアチア) [4] 7-6(2) 7-6(3) ● A・タビロ / L・バン アッシュ (チリ/フランス)

10/4(日)のオーダー・オブ・プレー

大会公式サイト

取材:保坂明美 写真:伊藤功巳