長所、短所

今日もNTCでの練習でした。私はいつも期間を決めて練習メニューを固定することが多いです。練習や試合を見た中から一番重要で、一番出来ていないことを中心にメニューを考えます。そして、その課題が次の試合で最低限クリア出来ていればまた次の課題を探します。宏紀に限らず、選手に対しては「長所を伸ばす」というよりも「欠点を無くす」という方法で指導をしてきました。欠点や弱点があれば不安を抱えたままでプレーしなければならないですし、一度弱みを見せてしまえば相手は徹底して弱点を突いてくるでしょう。そうなれば焦りが出て長所ではカバーし切れず、得意なショット(プレー)でもミスが出て悪循環になってしまうからです。

これには武器を作り、長所を伸ばすという指導法でコーチングをしている方もいるので反論もあるでしょう。しかし、指導方法には色々なアプローチがあって良いと思います。ゴールは選手が成功することで、それをどうやって導くかがコーチの腕の見せ所になるのではないでしょうか。指導方法にはそのコーチなりのポリシーがあり、理論や哲学があります。選手に個性があるように、コーチにも長所、短所があり個性があるのだと思います。

私の場合は自分自身が高校に入るまでボレーが出来なかったですし、バックのスライスを覚えたのはプロになってからでした。そうやって苦労して覚えたものは絶対に忘れません。その経験がコーチングにも出ているのでしょう。

もちろん、まだまだ色々な物を吸収してコーチングのレベルを上げていかなければならいですが、このスタイルはきっと変わらないと思います。


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