今日から全日本ジュニアの視察のため大阪に来ています。昨日までは天気が良かったようですが、私が雨を連れて来たような感じになってしまいました。開始が遅れ、2時近くになってようやくスタート。進行が早いコートは最後までプレー出来ましたが、多くのコートは再び降り出した雨のために中断となり、結局明日へ順延となりました。
今日は14歳以下のSF、12歳以下のQFでしたが、TTCでの全国選抜や須玉でのATFを見て来ているので、何度も見ている選手もいましたし、今回初めて目にする選手もいました。全日本ジュニアという舞台で実力を出し切れずに敗れていく選手もいたでしょうし、また、この年代は数ヶ月で力がグッと伸びてくる選手もいますから、誰が勝ち上がるかは蓋を開けてみないと分からない状況だったのではないかと思います。
そんな中、勝ち上がって来た選手のプレーを見ていると、その年齢の中では体が大きく、パワーで押せる選手が多かったように感じます。パワーはプレーを簡単にしますし、スピードで押すことが出来ればコースが甘く、組み立てが悪くてもポイントを取ることが出来ます。これは大人の世界でも同じことが言えます。しかし、低年齢の段階ではそれぞれの成長のスピードに差があるので、ここでの結果がテニスプレイヤーとしての将来を約束するものではありません。むしろ、結果が出ていなくても今の段階でゲーム運びやショットの選択(バリエーション)、パワーを切り返す技術を学んでいる選手は体の成長が追いついてくれば何年か後には伸びてくるでしょう。(豪や宏紀がそのパターン)
もちろん、その逆でパワーやスピードに勝るものの荒削りなため、試合運びの上手い選手にうまくやられていた選手が、経験を積み、技術が安定することで才能が開花する場合もありますから、最後は各個人が自分の成長に合わせて長期的な視野でプレースタイルを作り出すことでしょうし、指導する側としては選手の特徴や個性を掴んだ上でその方向性を示すことだと思います。
明日からは16歳以下が始まります。天気が心配ですが、選手たちの戦いを見守りたいと思います。
コメント
ご無沙汰です。
大阪同様、関東もかなり激しい雨が降っています。
同クラブの竹内くんも大阪に行っています。
1回戦が鈴木くんだそうで、どう戦うかコーチと戦略を日々練ったようです。いい試合になるといいな。
スマッシュの解説記事、何度読んでも、フェレロと伊達選手のところで目頭が熱くなります。いずれの選手に対してもリスペクトと共感を忘れない谷澤コーチが熱くなられるジュニアの選手のトーナメントにも注目させてもらおうと思います。名前覚え切れるか自信ありませんが。
モモさん
コメントありがとうございます。
さっき食事に出かけた時にヨウスケと寺島
コーチを見かけました。ラケットを持って
いたのでおそらく練習帰りだったと思います。
1Rが昂とはタフですが、18歳以下になると
どこに入っても厳しいですから1戦ずつ最高の
パフォーマンスをするしかないですね。
souさん
コメントありがとうございます。
今回のスマッシュの企画は技術解説だけでは
なく、その選手自身についても書かせてもらう
ことが出来て、本当に楽しい企画でした。
全日本ジュニアの中から将来のトップ選手が
必ず生まれますから、そういった選手にいち早く
注目するのも楽しいと思いますので、是非、色々な
選手を覚えてもらえればと思います。
日本人テニスプレーヤが世界で戦うために必要なこと
テニス界におけるブログは、最近めっきり読まなくなった。理由は簡単で、個人的な戦績や自分の育成している選手の長所ばかり強調する内容が多いから。最悪は、プロテ…