東レPPO

有明がえらいことになってるようです。
愛ちゃんの引退。先週優勝した伊達さんの凱旋マッチ。皇后さまのご観戦。話題は尽きません。そしてセンターコートに登場する選手を見るとどれも世界のトップクラスばかり。グランドスラムに出向いてもこのメンバーを一日で全て見ることは出来ないでしょう。

その中でも一番驚いたのは第1シードのサフィーナが敗れたことです。現在の世界ナンバー1のサフィーナですが、ダントツに強いという感じはせず、年間をコンスタントにプレー出来ているフィジカル的な安定感でナンバー1になっている印象なので、負けることにそれほど驚きはありませんでしたが、問題は相手です。

Chang Kai-chen台湾出身の18歳。一般ITFのトーナメントやジュニアのITFで何度も日本には来ていますし、日本人にもたくさん負けています。ジュニアのツアーで何度か一緒になり練習をしてもらったり、ダブルスを組んでもらった記憶があります。とにかく球が速く、入れば取れないが、ミスは多いテニスをしていた選手が大金星を挙げたのですから、日本の選手もびっくりしていることでしょう。しかし、これを「凄いね」で終わらすか、「自分にもチャンスがある」と思うかで世界は変わってくることでしょう。この東レと同じ時期に$25000牧の原、浜名湖が行われポイントを稼ぎにいっている若い選手もたくさんいます。もちろん彼女たちの耳にも今回のChang Kai-chenの活躍は届いているでしょうから、あの子に出来るのだから自分にも出来るという良い意味での刺激を入れてもらえればと思います。

牧の原、浜名湖から来年はこの有明の舞台に。日本でトーナメントを開催してくださる方も同じ思いでしょう。伊達さんの活躍はありますが、愛ちゃんが引退することにより急速に世代交代が求められています。次の時代を背負う選手の登場をテニスファンは楽しみにしていますのでピンチをチャンスに変えて頑張って欲しいと思います。


コメント

  1. kuma さん : 2009.09.29

    今回の東レはシード選手がみんな初戦で敗退していますが、
    どうしてでしょうか?

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  2. 谷澤 さん : 2009.09.30

    kumaさん
    コメントありがとうございます。上位シードが敗れる要因はいくつかあると思います。トップ選手はやはりグランドスラムにピークを持ってくるようにスケジュールを組んでいるので、USオープンが終わった今の時期はピークを過ぎ調子は下降線になっています。対する中堅、下位の選手は来年のシーズンを見据えて今が頑張りどころになり、来年のグランドスラムでシードだったり、本戦を確定させるランキングの確定などモチベーションとなる目標がすぐそこにあるので必死です。そういった状況の両者が対戦すれば、実力差を越えて番狂わせが起きてもおかしくはありません。見る側としてはビッグネームが消え残念がっているでしょうが、勝ち上がった選手には勝つべき理由があります。特にこの秋のシーズンで活躍した選手は来年ブレイクするので、そういった楽しみ方をして欲しいなと思います。

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