軽井沢F6日目。今日は寿命が縮むような試合でした。
宏紀 76(11)、75 KIM HYUN-JOON
スタートはKIMの左利きから繰り出されるサーブと癖球のストロークにタイミングが全く合わず0-3となり不安な出だしでしたが、キープし1-3からのゲームをブレイクし2-3とすると、その後はお互いにキープが続き、緊張感のある痺れる展開が続きました。タイブレークに入っても1-4→3-4→4-6→7-6→8-7→9-8→10→11→13-11。お互いにチャンスがありながら後一本が取れない展開でしたが、圧巻は10-11と相手のセットポイントの場面からバックハンドのエース、フォアハンドのエースを続けて決め、長く続いたタイブレークに終止符を打ちました。
こうなると当然流れは宏紀に行くはずで、実際もたつきながらも4-2とブレイクアップ。しかも次のサービスも40-0。ここを取れば5-2と相手の息の根を止めることが出来ましたが、相手の諦めた素振りに安心してしまったのかミスを重ねてしまい、5本続けてのミス。相手を生き返らせてしまいました。4-4と追い付かれ5-5ではブレークポイントを握られるピンチを迎えます。ここを落とすと流れを持って行かれる場面ですが、このピンチから3本連続のサービスポイントで何とかキープすると、次のゲームで迎えた最初のマッチポイント、相手のワイドに切れるエース級のサービスを喰らい付いて素晴らしいリターンを返すと最後は相手のフォアがロングにアウトして宏紀が勝利しました。
セカンドを62か63で締めていれば完璧でしたが、相手のペースに付き合ってしまい、最後まで苦しんだ中での戦いになりました。しかし、追い付かれてもリードさせなかったことがセカンドで取り切れた要因だと思います。ファーストでも何度かあった相手のセットポイントをセーブするなど「この1本」という痺れる場面で良いプレーをしました。圧倒的な勝利は出来ないものの、この辺りの勝負強さがヨーロッパでの経験が活きているのではないかと思います。
軽井沢のお客さんの大きな応援にも勇気付けられました。KIMにとっては完全アウェーな状況だったので申し訳ない気もしましたが、我々も海外に行った時はアウェーを感じることばかりなので今回は大きな後押しの中、気持ちの入ったプレーが出来ました。
明日は初戦で岩見選手に勝ち、勢いに乗った Mark VERRYTH (AUS)。ジュニア時代と去年対戦し2勝していますが、今回は調子も良く、2m近い身長からのサービスはグランプリクラスです。どれだけリターンで喰らい付いていけるかがポイントになるでしょう。とにかく明日は必死で戦い、去年の草津F以来の優勝を何とか掴みたいと思います。
コメント
決勝進出おめでとうございます!
タイブレークでのポイント推移を読んでいるだけで
かなり際どい展開だって伝わってきます。
実際に観戦していたら…滅茶苦茶緊張してしまいますね。
掌が汗でベッタリとなってしまいそうです。
あと1つで優勝ですね。
草津以来の優勝…切望してしまいます。
決勝でベストなテニスが出来ることを祈っています。
Let’s gooo!!!