スタンフォード予選1R

WTAスタンフォード予選、2人とも勝利することが出来ました。結果です。

Misaki Doi d. Alina Jidkova(RUS) 64、62
今日の対戦もベテラン選手。美咲ちゃんの方がボールのスピードで優位に立つのでもっと一気に離せそうなところはありましたが、相手もかわし方を良く知っているのでのらりくらりとゲームは取ってきます。ファーストはとにかくストレスが溜まる展開で、4-3リードしてからはブレーク合戦となってしまい、何とかセットを取りますが何かしっくりこないファーストでした。

セカンドになってもいきなりのブレイクポイントとなり嫌な空気になりますが、このゲームを逆転でキープしたことでギアが上がり良い攻めが出来るようになりました。相手も気落ちして淡白になりミスが増え、取りたいゲームはほぼ取れ、最後はしっかりと強さを見せ付け勝利することが出来ました。

今日は62、61くらいで勝って欲しいゲーム。フィニッシュの正確性や相手のプレーを見てよりシンプルにポイントを取るための展開力など、この先の課題がはっきり見えた試合となりました。勝って喜ばず、勝ち試合でこれだけ課題が見つかるということはそれくらい力の差はあったということ。今の美咲ちゃんにはそれくらいの力はあるので先を見据えれば勝利だけでなく内容面でもクリアしなければいけないハードルも上がっていきます。ここでは予選を上がることを目標に、明日は今日以上の試合を見せて欲しいと思います。

Yurika Sema d. Natalie Dillon(USA) 64、60
先週の敗戦からここまでにかなり多くのことを詰め込んだ練習をしていたので、それをどのくらい自分のものとして出せるかがポイントでした。瀬間ちゃんも自分がどんなプレーが出来るのか半信半疑、不安一杯の中でのスタートだったと思います。しかも相手は地元スタンフォード大の学生でノーランカー。ノープレッシャーで思い切りよくプレーしてくるので嫌な出足でした。0-1から0-2になるポイントがあり、そこを落としていたら相手をますます乗せてしまうところでしたが、何とか踏み止まり逆に4-1。これでこちらのペースになると思いましたが、そこからまた崩れてしまい4-3。それだけ不安定なペースなので我慢するしかない展開でしたが、サービスで凌ぐことが出来たのが救いでした。3連続のサービスポイントでキープして5-3とするとキープを続け6-4で逃げ切ると、ここからはやっと練習で取り組んだことが思い切って出せる展開。次々に良いプレーが出て目指す形がイメージ出来るテニスをすることが出来ました。相手のレベルは決して高くありませんでしたが、セカンドは自信になるようなプレーで勝利したことは、半信半疑の状態から一歩抜け出すことが出来たのではないかと思います。次はこんなに簡単にはいきませんが、期待と自信を持ち明日に臨んで欲しいです。

試合後はプレーの中で気になった動作をもっとスムーズに出来るように北村フィジカルコーチと相談をしながらメニューを作りトレーニングをしました。コートに入ってボールを追いかけてしまうと、どうしても細かいところに意識をするのが難しくなってしまうので、まずはもっと効率の良い体の使い方を習得するための動作作りが集中しました。これがコートの中で活きるようになるまでにはまだ時間がかかりますが、根気強く、出来るまでやり続けてもらいます。

ツアーを回りながら強化するという軸をぶらすことはありませんが、どんな試合であれ勝って次に進むことが出来れば更に選手のモチベーションは上がります。明日は今日以上に厳しい展開になりますが、今のベストパフォーマンスを出して欲しいと思います。

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