今、日本でコーチを雇っているプロ選手は少ないです。
年間を通じてコーチを付けている選手は数えるほどしかなく、後はパートタイムで依頼された期間、帯同するというケースがほとんどです。私と宏紀の場合もそうで、私も他の仕事をしますし、彼も1人で試合に行くことがあります。純粋にツアーコーチのみで生活しているのは丸山淳一さん(森田あゆみ選手のコーチ)くらいで、ほとんどのコーチは何か別の仕事とかけもちです。
もちろんこの不況で選手自身になかなかスポンサーがつかない状況ですから、コーチを雇っている余裕はないというのが選手の本音です。個人でコーチを雇うということは試合に行った場合、単純に経費は2倍かかります。交通費、食費、ホテル代など、全てを選手が負担しましす。それにプラスしてコーチの給料を支払わなければなりません。
しかし、伊達さんはそれを「自分への投資」だと言ってました。コーチを雇うのもトレーナーを雇うのも自分への投資であり、より良い環境を整えるのにはお金をかけなければ自分に戻って来ないということです。
そういう意味では宏紀は今、自分のために私に投資しているので、私は彼に成果(結果)という形で彼にバックしていかなければ関係は成り立ちません。昔から指導しているからという慣れ合いになるのではなく、お互いにプロとして求められる存在になるのが理想です。
ツアーの中ではコーチの解雇は良くあることなので、コーチである私は選手から投資する価値があると思わせる働きをしなければなりません。これは非常に緊張感のあることですし、勉強の姿勢が常に必要だと改めて感じます。
「選手を目的の場所まで導く」そんなコーチになれるようこれからも頑張ります。
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コメント
プライベートレッスンを受けている方や、コーチを継続的に雇って練習しているアマチュアもいますが。
成果を出させないといけない。
満足観を与えないとならないと考えると、対象が誰であっても、コーチ業はけっして楽ではないかな(気も使う)とこれまでの一般コーチへの見方も180゚変えてしまうような話題。
トッププロにかかわるコーチの仕事の一端がわかりました。
谷澤コーチの考え心構えに好感!です。
└|∵|┐♪┌|∵|┘
じゅんじゅんさん
コメントありがとうございます。
選手育成に関わるコーチ、スクールに通う方のコーチ、どんなコーチでも生徒を成功に導きたいという気持ちは同じです。これからも情熱を持ってコーチ業をしていきたいと思います。
プロの選手はもちろんコーチにも大変厳しい「プロ意識」が必要なのですね。これは本来仕事全般に言えることでもありますね。報酬をいただくわけですから。自分に置き換えて…中途半端な取り組みはできないなぁ、と改めて思いました。しっかりしよう!!
ななさん
そう言っていただけると嬉しいですが、私もまだまだ甘いところあるので、毎日が勉強のつもりでやっています。もっと良いコーチ目指して頑張ります。