全日本選手権④

全日本選手権ＤＡＹ５、やっと宏紀のシングルス初戦でした。

２Ｒ
宏紀　７５、７５　石井弥起選手
立ち上がりは完璧なプレーを見せ出だしのゲームでいきなりのブレイク＆キープで２－０としますが、すぐにブレイクバックされ２－２。その後はキープが続き４－４まで進みます。石井選手は予想通り、自分のプレーをしながらも宏紀に対する策を考えてきていました。緩急を付けた巧みなボール回しで中々こちらのペースにさせてもらえませんでした。そして４－５で迎えた宏紀のサービスゲームでセットポイントが２本というピンチとなります。更にファーストが入らず苦しみますが、何とかラリーで凌ぎ追い付くとキープして５－５。ピンチの後にはチャンス有りでその後のゲームをブレイクして追い込まれながらも何とかファーストを取ります。

こうなればセカンドに入りギアを上げ、一気に突き放したいところでしたが、ワンブレイクした後の駄目押しが出来ず５－４で宏紀サーブになります。ここまでは安定したキープを続けていましたが、この場面で勝負を決めることが出来ればここまでのプレーもゲーム運びが上手かったとして合格としたかったのですが、残念ながらそう上手くはさせてもらえませんでした。５－５とされ嫌な雰囲気が流れ良くてもタイブレークかと思いましたが、ここでもピンチの後にチャンスが廻り、リターンから展開を作ることでブレイクすることが出来ました。６－５リード。２回目のチャンスは同じ失敗をすることなく、きっちりとファーストサービスが入り勝利を決めました。

今日は最後まで気持ち良くプレーをさせてもらえませんでした。もちろん全日本初戦の緊張からくる硬さもありましたが、それ以上に石井選手の巧みなプレーとベテランらしいゲーム運びに苦労されられました。それでも勝ちきれたのは「我慢」の一言でしょう。ピンチになっても我慢し、持ちこたえ、チャンスが廻ってくるまで我慢しました。勝ちたいからこそ硬くなり、勝ちたいからこそ我慢出来たのだと思います。やはり全日本は簡単ではないということを感じさせられました。

それでも何とか初戦を終えたことで気持ちの面では落ち着いたと思います。明日は松尾選手との同級生対決となりました。最近は対戦がなく、全国中学の決勝以来の対戦となります。強烈なサービスとスマッシュのようなフォアハンドは威圧感があります。ひるまず強い気持ちで戦うことが必要でしょう。