デビスカップ対インド 2-1リード

デビスカップは2日目を終え、2勝1敗。リードして明日の最終日を向かえます。

何と言ってもチームに勢いをもたらしたのは第一試合の杉田選手がインドのナンバー1、デバーマンに勝利したことでしょう。杉田選手は序盤からストローク、特にフォアハンドが素晴らしく、常に攻めの姿勢で先手を取ると、セカンドセットも競り勝ち後1セット。しかし、サードセット序盤で相手がインジュアリータイムを取ったことで少し時間が空いて冷えたのか、急に足を気にしだしだします。

おそらく痙攣の一歩手前だったと思います。これまでもデビスカップやフェドカップでは痙攣によって試合の流れが大きくかわった場面を知っているだけに、今回も最悪な事態も考えてしまいました。しかし、トレーナーの懸命なマッサージとドクターによる飲料水摂取の指導(おそらく塩分)によって大事には至らず、ストレートで勝利しました。

60番台のデバーマンに対し、杉田選手が勝ったことは本当に大きなことですし、この大金星はチーム戦だから、ホームだから有り得たことだと思います。それだけ昨日の杉田選手は最後まで強い気持ちを持って戦っていました。

そして第二試合は錦織選手。もうこれは圧倒、貫禄としか言いようがないくらいの圧勝でした。確かに相手のボパナは最近ではダブルス中心のプレーでシングルスでの実績は落ちていますが、それでも220キロをオーバーするビックサーブを持っています。もちろん、リターンに苦しむ場面もありましたが、全体を通してみれば簡単にリターンをしてラリー戦に持ち込み勝負する。イメージ通りの戦いだったと思います。最後は余裕があり過ぎてデビスカップの緊張感を忘れてしまうくらいの戦いぶりでした。

今日のダブルスに関しては残念ながら敗れはしましたが、ダブルスのトップ選手に対し、日本チームの杉田・伊藤ペアも善戦したと思います。

この勢いと実力があれば日本チームは必ず勝利してくれるでしょう。ワールドグループ復帰はもう目の前に来ています。選手、スタッフ共に大変でしょうが、後1日頑張ってください!

コメント

  1. sou さん : 2011.09.18

    読ませてくれますね~!いつも谷澤コーチの解説、楽しみで読んでおります。谷澤コーチの仰有る杉田のゆーちゃんの「強い気持ち」、まったくその通りだと思います。あまりに誇りに思うあまり、何だか、自分の息子のように思えてくるので、不思議です。もちろん、杉田のゆーちゃんとは、縁もゆかりもない赤の他人ですけど。

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