今日のトヨタジュニアは男子でシードダウンが続きました。 中にはジュニアデ杯のメンバーも含まれています。
この年代の男子は本命が不在のダンゴレースで全国大会をやる度に優勝者が違います。
上位シードが敗れ、新しい選手が出てくることは嬉しいことでもあります。やはりチャレンジしていく立場の選手が伸び伸びと自分の良いところを出してプレーをしたことがアップセットの原因だと思います。
一方のシード選手の方は守りに入ってしまい、自分のプレーをすることが出来ず相手のミス待ちのテニスになってしまったので、反応が遅れ動きも硬かったように見えました。勝ちたい気持ちが先走り、肝心な自分のプレーをすることが出来ませんでした。「内容が悪い」と良く言いますが、彼らは仮に今日勝っていたとしても内容の悪さは見ているコーチには指摘されたでしょう。
ジュニアの試合では勝敗だけでなく内容が大切だと思います。練習で取り組んでいた課題に精神的に落ち着いて、しかも前向きに取り組めていたかどうかを評価しなければなりません。これまでも選手に対するアドバイスで「内容が悪い」ということはよく言いますし、勝った時の方が「内容が悪い」ということが多い気がします。目の前の勝ちしか見えず、将来性のないプレーを何年も続けてしまえばいずれ下から成長してきた勢いのある選手に飲み込まれてしまうでしょう。そのためには良い意味で変化を恐れず、常に進化するリスクを持ち、課題に挑戦していかなければなりません。そのためにコーチがいるのだと思います。
明日はお互いに内容の濃い素晴らしい試合を見たいと思います。
準決勝とコンソレーションがあります。
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