オーストラリア戦

今日のオーストラリア戦の結果です。

日本 対 オーストラリア
S2 蜂谷 36、76(4)、75
ビックサーブとネットプレーで序盤は圧倒されてしまい、得意のストロークが生かすことが出来ず、苦しい展開になります。ファーストをワンブレイクで落とすと、チャンスがないままセカンドセット4-5相手のサービングフォーザマッチまでいってしまいます。そこから少し相手が勝ちを意識したのかプレーがおかしくなり追いつくと、勢いに乗って逆転してセカンドを取ります。ファイナルの立ち上がりが大事でしたが、すぐにブレイクされてしまい1-5と絶体絶命の場面。しかし、そこから開き直った蜂谷のリターンが炸裂してブレイクするとまた流れが変わり、4-5でもマッチポイントを3本しのぎ、追いつくと、相手は精神的に不安定になりミスを連発してまさかの大逆転勝ちをしました。途中から相手が勝手に崩れたので助けられたところはありますが、芝のコートで2ブレイクダウンから良く逆転しました。

S1 喜多 57、67(4)
蜂谷の大逆転勝ちで勢いに乗りたいところでしたが、相手のナンバー1は非常に落ち着いていました。確実に自分のサーブをキープしてこちらにプレッシャーをかけてきます。喜多は何度もブレイクポイントになる苦しい状況から挽回してキープをしますが、どうしても最後は持ちこたえることが出来ずにファーストを落とすと、セカンドも4-5で後がない場面になりますが、ここまで冷静にプレーしていた相手が急におかしくなりミスを犯し追いつくことに成功し、蜂谷同様に逆転勝ちのシナリオが出来たかと思いましたが、相手はすぐに冷静さを取り戻し、タイブレークで逃げ切られてしまいました最後までファイトした喜多でしたが、少ないチャンスをものにすることが出来ませんでした。

D1 喜多・蜂谷 36、16
勝負のかかったダブルスは今大会では始めてになり、シングルスに出場した2人で勝負にいきました。相手ペアもシングルスに出た2人なので、接戦に持ち込めばプレッシャーを受け、自滅する可能性も十分にあったので、スタートが肝心でした。最初のゲームをキープして、次のゲームいきなりブレイクポイントが2本。取って2-0にすれば相手は慌て、流れはこちらに来るはずでした。しかし、後1本を取りきることが出来ず1-1になると相手は落ち着いてしまい、後で思えば唯一のチャンスを逃してしまいました。後は所々に日本チームの良いプレーはありましたが、常にリードを奪われて、相手に余裕を与えてしまいました。セカンドはキープすることも難しくなり、一方的な試合になってしまい、大事な試合で完敗でした。

ということで、結果1-2で敗れ、グループCの2位で決勝トーナメントに進むことになりました。今日はどの試合も先にブレイクされて苦しい試合の連続でした。中盤や後半に良いプレーが出てブレイクする場面もありましたが、それでもやっとイーブンでリードを奪うことが中々出来ませんでした。特に勝負のかかったダブルスで完敗したということは総合的に見て相手の方が上だったということです。蜂谷の大逆転勝利も確率的には100回やって1回あるかないかの奇跡的な勝利でしたし、仮にそれがなければ0-3だったことを考えると惜しい試合でしたが、やはり完敗です。勝てるチャンスが少なすぎました。これが今の実力です。

完敗でしたが、選手は持っている実力は出し切ったと思います。試合では負けましたが気持では負けてなかったと思います。それでなければ蜂谷の逆転勝ちは起きなかったですし、喜多ももっと簡単にやられていたでしょう。そういう意味では2人とも良く戦ったと思いますし、最高の試合でした。試合後にラフターからも「グッドマッチ、ナイスファイト」と言われたことはお世辞ではなかったと素直に受け止めたいと思います。

監督としてのラフターはやはり存在感があり、堂々としていましたし、紳士的でスポーツマンシップに溢れる監督でした。日本選手のナイスプレーにも拍手を送る姿を見て器の大きさを感じました。私には出来ないことですし、思いつきもしませんでした。同じことはマネ出来ないですが、そのスポーツマンシップは彼から学び、これからも忘れないでしょう。

残念ではありますが、明日もう一度チャンスがあります。相手はグループB位のトップ、ウズベキスタンです。勝ってベスト4に入れば世界大会行きが決まります。今日と同じように気持ちでは負けない戦いをしてきたいと思います。


コメント

  1. 夢はデ杯応援団長 さん : 2009.04.18

    お疲れさま。残念でしたが、気持ちで負けず、しっかり闘ったことは、絶対次につながります。最後まであきらめない気持ちは、きっと谷澤監督の熱い思いが、きっと伝わっているからだと、思います。
    ラフター監督に「グッドマッチ、ナイスファイト」と言わせた選手たちですから、明日もしっかり戦ってくれます。奇しくも、デ杯でも来月ウズベキスタンと対戦。このチームで日本に勢いをつけてください。
    選手のみなさん、谷澤監督、スタッフのみなさん、あと一試合、頑張ってください。応援してます。めざせ世界大会。

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  2. 谷澤 さん : 2009.04.18

    夢はデ杯応援団長さん
    コメントありがとうございます。
    残念ながら目標を達成することが
    出来ませんでした。
    女子が快勝して世界大会行きを目の前で
    見ただけに悔しいです。私を含め、チーム
    みんなが現実を突きつけられました。
    この借りは兄貴分の本家デ杯にリベンジしてもらい
    たいです。くじけずに明日からも5位を目指して
    頑張ります。

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  3. bunbun さん : 2009.04.20

    どきどきしながら読んでしました。素晴らしいレポートをありがとうございました。そして、いろいろな意味で勉強させていただきました。

    返信

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