ウィンブルドン予選決勝

今年もウィンブルドンでお仕事をさせていただくことになり、昨晩ロンドンに到着しました。テニスに携わる者としてこの場所に来れることは最高の喜びです。このような機会を与えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。良い放送となるように2週間の長丁場、スタッフの皆さんと頑張っていきたいと思います。

例年であれば、今日は前哨戦のイーストボーンの大会を取材に行くことになっていますが、予選決勝に男子2名が残っているということもあり、予定を変更してもらい予選会場であるローハンプトンに行ってきました。

結果はもう皆さんご存知の通り、杉田・伊藤の両選手とも見事予選を突破しました。

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特に杉田選手はこれまで何度も予選決勝に進むものの、後1勝が遠くGS出場の機会を掴めずにいました。なので今回にかける気持ちは相当なものがあったと思います。そんな中でも非常に冷静に戦い、安定したストロークを武器にファーストセット、セカンドセット共にリードされたところから逆転で取ります。

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しかし、サードセット4−1とリードし勝ちが見えたところからさすがに硬くなり、これまでなかったミスが出てブレークを許すと4−3まで戻されてしまいました。もちろん、相手も追い込まれて開き直りよりアグレッシブなプレーをしてきましたが、それよりは今日はこの場面から杉田選手は相手ではなく、これまでGSの予選を突破したことがないという過去のトラウマとの戦いだったと思います。スコアこそストレート勝ちですが、このセットを落としていれば一気に流れが相手にいっていたでしょう。そんな苦しい場面を凌ぎ、タイブレークまで持ち込まれる前に勝負を決めたことが今日の最大の勝利の要因で、これまで苦しんだ予選決勝の壁を打ち破った瞬間でした。

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勝利の瞬間はこれまで溜め込んだ感情を爆発させるように全身で喜びを表す姿を見て、逆にこれまでの苦しさが伝わってきました。これで待ちに待ったGS本戦です。本当におめでとう!

時間の関係で伊藤選手の試合はファーストセットした見ることが出来ませんでしたが、2セットダウン、相手にマッチポイントを握られてからの大逆転勝ちだっとそうです。序盤からスピーディーな展開で互角の戦いだったのでいつか流れはくるのではと思いましたが、最後まで諦めない戦いで竜馬も予選を突破してのGS出場は初めてとなります。

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これで、シングルスの本戦には男子3名、女子3名が出場となります。後はドローがうまくばらけて少しでも多くの選手の活躍を放送出来たらと祈るばかりです。


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