ウィンブルドンDAY11
今日は男子の準決勝2試合。どちらも新旧対決となりましたが、どちらも優勝経験のある選手が存在感を見せ、決勝に勝ち上がりました。
ジョコビッチ対ディミトロフ。今大会の男子では今のところベストマッチではないかと思います。ともに良く動きショットも鋭く、取られたら取り返すシーソーゲームで体力的、技術的だけではなく、戦術面も含めたメンタル面の変化が見て取れる面白い試合でした。一時はディミトロフの流れになりかけたところをジョコビッチが気持ちと頭脳で食らいつきディミトロフを振り切りました。試合後のジョコビッチの表情がディミトロフがどれだけタフな相手で、どれだけこの試合が苦しかったかを表していると思います。
第二試合はフェデラー対ラオニッチ。ここまで強烈なサービスを武器に勝ち上がってきたラオニッチですが、やはり総合力という意味ではフェデラーの方がまだまだ上手でした。特にリターンを返されストローク戦になると圧倒的に分が悪くなり、最後はミスが出て自滅というパターンが続きました。フェデラーは特別に良いプレーをしている訳ではありませんが、全体を通して優位に立っているので、落ち着いて自分のプレーをして終始ゲームをコントロールしました。プレーの幅の広さ、奥深さという面ではやはり及ばないので、ラオニッチとしてはもっとパワー勝負に持ち込みたかったですが、今日は残念ながらさせてもらえませんでした。
ということで、ジョコビッチは紙一重で、フェデラーは余裕を持って決勝に進みました。世代交代を期待する気持ちはありましたが、やはりここは経験がものをいう芝のコートだけに、優勝経験のある2人が若手の勢いにストップをかけました。そして決勝に優勝に強い思いを残す2人の決勝になったとも言えるので明後日の決勝を楽しみにしたいと思います。
明日は女子決勝です。