包丁砥ぎ

アメリカNY「US OPEN」では日本人選手の活躍最中ですね、私も負けじと残暑厳しい中、今日も練習がんばってきました。

包丁砥ぎを久しぶりにやりました。
といっても娘が学校で使っている包丁でしかもステンレス・・・
包丁に限らず、私たち大工職人が使う蚤や鉋の刃も切れ味が最高なのはハガネのおかげ。
道具を直せて一人前の職人、と親方から教えられたので、蚤の柄やかずら直し、鉋の台直し(台も作ったことあったな・・)はもちろん、刃も切れ味バツグンに切れっ切れに砥ぎ上げる腕は持っております。

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スキークラブの友人が築地で働いており、彼の使っている包丁がたまに送られてきます、「本間さんに砥いでもらう包丁はすげ~切れます」って事で。
彼の包丁もハガネの入りが良く、切れ味は最高に仕上げていつも送り返しています。
でもステンレスはね~・・・錆びなくて、ある程度切れて、と便利な部分はあるので需要も高いのですけど、私たち大工職人もそうですが、刃物が切れないと怪我をする、と言われています。
家庭でもそんな経験は多いかと思いますので一生に一本で良いからハガネ入りの良い包丁を持つことをお勧めいたします!トマトが薄~くスライスできますから。

今回はステンレスなので中砥は人工のものを、仕上げ砥は天然を使用しました。
仕上げを天然で砥ぎあげると切れ味が違う!しかも長切れするから離せませんね~。
鉋の刃を砥げるようになるまでは3年ほどたっぷりとかかりました、冬の寒い日でも真水で砥げ!と親方に言われて、手の感覚がなくなって自分の指先まで一緒に砥いでいるのも気が付かずに、血が出てるな~と初めて気が付く、と言った辛い修行で腕に覚えこませた微妙な感覚は忘れることはありません。

楽なほうが心地よい人生ですが、苦労を買ってでもするのも自分の身になっていい気がします。


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