錦織圭完璧テニスで4強 マクラクラン勉組決勝進出【ジャパンオープン】

10月5日(金) 楽天ジャパン・オープン 5日目。
錦織圭（日清食品）が20歳、新進気鋭の20歳、ステファノス・シチパス（ギリシャ）に6-3､6-3と、1時間22分で快勝した。
ダブルスではマクラクラン勉/シュトルフ組が見事決勝進出を果たした。

「最初から最後まで振り切った良いテニスができた。
リターンが良く、強気のテニスができた。
最初から感覚が良く、きわどいところを狙えた」
と錦織が言うようにプレーは冴えていた。

2014年以来のジャパンオープン優勝、2016年以来のツアー優勝まであと2試合。このことに触れられると。
「最後の日まで残っていられるように、明日も頑張りたい。
次も強敵。１試合ずつ、自信を持ってやりたい」と確実に目の前のことに集中する姿勢を見せた錦織圭だ。

準決勝は32歳のベテラン、R・ガスケ（フランス）と対戦する。
対戦成績は錦織の2勝7敗。初対戦は2008年のジャパンオープン2回戦、1-6,2-6で敗れている。

錦織圭のテニス
ナダルのようだった!

シチパスは錦織のテニスを、前日の2回戦で対戦した19歳のデミノーと比較して
「デミノーも速いと思っていたが全く違うレベルだった。
全て拾うぞという気合を感じる。
相手にウイナーを打たせないコートカバーリングはナダルと比較してもいいぐらい」と錦織のテニスを褒める。

錦織圭
年を感じる？

センターコートに入る試合前の選手紹介で、シチパスが1998年産まれと聞いたとき「最近じゃん」と錦織は驚いた。
もうすぐ29歳となる自分の年齢を感じたと言う。

世界5位のA・ズベレフ(21歳、ドイツ)を筆頭に今季は若手の台頭が目立つ。
今大会もシチパスを始め、シャポバロフ（カナダ）やデミノー（オーストラリア）といった19歳の選手も活躍している。
4強に残ったメドベージェフ（ロシア）も22歳だ。

「自分が１８歳の時のメンタル、試合の入り方は今と確実に違う。
今はいい意味で落ち着いてどっしり考えている。
昔の方が思い切りのよさ、粗さはあるけど、いろいろ経験できて今いるんだなと」と語った。

マクラクラン勉/シュトルフ組
決勝進出

「タフな相手だったが、ストレートで勝てたことはうれしい。
第1セットは6-1だが、数字以上に接戦だった。
決勝はとても楽しみ、すごいことだ」とマクラクラン勉/シュトルフ組

全豪オープンで4強になった二人は11月に開催されるATPファイナル出場を狙っていた。ダブルスレース・ランキング13位だ。

錦織圭準決勝
16時生放送

楽天ジャパン・オープンはWOWOWで生放送。
楽天 TVでも放送。MCは土屋和彦だ。

記事塚越亘/塚越景子　写真/伊藤功巳/鯉沼宣之/TennisJapan