錦織圭快勝　フェデラーと対戦なるか

５月６日（月）スペイン、マドリードで開催されている Mutua マドリードオープンに参戦中の錦織圭が１回戦に快勝した。
錦織は１回戦で２０１０年全仏ベスト４、元世界８位、オーストリアのメルツァーと対戦、6-3,6-2、わずか１時間１分のストレートで勝利を飾った。
錦織は２回戦で V.TroickiとM.Granollers の勝者と対戦する。２回戦は現地９日（水）になるだろう。もしこれに勝つと３回戦では第２シードのフェデラーと対戦する可能性がある。

Mutua マドリードオープンはＡＴＰ、ＷＴＡ共催大会、男女ともにグランドスラム大会に次ぐ格の大会でトッププレイヤー達が全員参戦している。女子では森田あゆみが本戦から出場、１回戦では親友のクルステア（ルーマニア）、２６位、最高ランキング１７位（２００９年）、２３歳と対戦したが、サーブをする時の内転筋を痛め、大事をとり途中で棄権した。

＜１回戦＞
○14)錦織圭 6-3 6-2 ●J.MELZER(AUT)

メルツァーは３４位、最高ランキングは２０１１年に８位になっている。ツアー４勝、３１歳のベテランだが、今年錦織が優勝した全米室内選手権に昨年優勝している。

錦織のサーブで始まる。
最初のポイント、メルツァーは錦織のセカンドサーブを打って前につめポイントを取った。
積極的なメルツァーに惑わされる事なく、錦織はフォアのダウン・ザ・ライン、バックのダウン・ザ・ラインを決めてオープニングゲームをキープする。

第４ゲーム、１５－４０、錦織はフォアで主導権を握りネット出てハイ・バックボレーをアングルに決めて先にブレークする。（３－１）

５－３、錦織のサービィング・フォア・ザ・セット、左右に振り勝ち４０－０とセットポイントを握る。
最初のセットポイント、メルツァーのバックのリターンが「アウト！」のコール、
簡単にセットを取ったと思われたが、メルツァーは主審にボールマークのチェックを要求する。主審は審判台から降りてきてベースラインをチック、
ライン上にボールがかすった後がある。オーバールールされ、相手のポイントになる。

ちょっと嫌な展開で２ポイント落とした錦織。
４０－３０、３度目のセットポイント、センターへファーストサーブ、相手の甘いリターンをフォアでしっかりと逆クロスに決めて６－３で第１セットを取った。

第２セット

１－１、ファーストサーブ＆ボレーで前に出てきたメルツァーを落ち着いてパスを決め１５－４０とブレーク・ポイントを握る。
バックに入ってきたファーストサーブを錦織は強打でリターン、メルツァーは押されストロークをミス、錦織が２－１と先にブレークする。

４０－１５から逆をつかれたロブと攻めたボールが僅かにロングするなど、第４ゲームのサービス・キープに苦しむ錦織。
３度目目のジュース、センターへサービス・エースでアドバンテージ、
ナイスセカンドサーブでキープし、３－１とする。

錦織はブログの中で「１回戦はメルツァー選手。初対戦。」とのべているが、二人は２００９年の全豪１回戦、で対戦、錦織はメルツァーに、7-5, 6-2, 6-1、のストレートで負けている。
メルツァーはオーストリアの選手、クレー育ち、２０１０年にはフレンチオープンで優勝したナダルに敗れたが、ジョコビッチなど破り、４強になっている選手。なので錦織はもっと苦戦すると思われたが、どうみてもこの試合では一つ一つの技術は錦織の方が上だ。

第７ゲーム、錦織の攻めのテニスが冴える。タイミング抜群のフォアのドロップ・ショットを決め０－４０とブレーク・ポイント。
バックに振られたサービス・エース級のサーブを飛びつきながらバックのダウン・ザ・ライン、ポール回し気味のリターン・エースでまたブレークする。５－２

５－２、錦織のサービィング・フォア・ザ・マッチ、
３０－３０から高い打点のバックをネット、３０－４０とブレーク・ポイントを握られるが、スマッシュを決めジュース。
１６回のラリー戦を制し、マッチ・ポイント
ネットに出たが、バックのハイボレーはネット、ジュース。

このゲーム、２度目のダブルフォルトで２度目のブレーク・ポイントを握られるがナイスサーブでジュースに。

２度目のマッチ・ポイント、Ｔへサービス・エース級のナイスサーブを決めて６－２。
錦織が２回戦へ駒を進めた。
強かった錦織圭、体調もテニスも良さそうだ。