錦織圭イタリアンオープン初戦快勝

５月１３日（月）、イタリアのローマで行われているイタリアンオープンの１回戦が行われた。錦織圭は１回戦で地元イタリアのロレンジと対戦、6-2,6-4のストレートで勝利した。錦織の２回戦は現地１５日（水）に行われる。それにも勝つと３回戦では世界３位のマレーと対戦になるかもしれない。
この大会はグランドスラム大会に次ぐ格のビッグ大会。男女のトッププレイヤー達が出場している。女子では森田あゆみが本戦から出場、先週に引き続き同じ対戦相手、親友のクリスティアと対戦、6-1,6-3で快勝した。

＜１回戦＞
○16)錦織圭 6-2 6-4 ●W)P.LORENZI(ITA)

対戦相手のロレンジは３１歳、１８３ｃｍ、右利き。イタリアのデ杯選手。現在６２位だがこの大会はレベルが高いのでストレート・インできず、ワイルドカードで出場。
地元選手と言うこともあり、この試合はセンターコート９時からの最終ラウンドに入った。
ところが、センターコートは熱戦が続き試合の進行が遅れ、実際に二人の試合が始まったのは夜の１０時を回る。

リターンを選んだ錦織、最初のポイントは２０回近くのラリーがいきなり続く。
ロレンジは粘っこいラリー戦を得意としている。３ポイント連取し、４０－０。
その後、ダブルフォルトもあったが３０でキープする。（錦織０－１）

第３ゲーム、錦織はジュースに持ち込み、ラリー戦を攻め勝ちブレークする。（錦織２－１）
クレーコートでのプレーに慣れてきたのか？錦織の調子が良い。
錦織が攻め、ロレンジがそれに耐え切り返すと言うパターンが多い。

ところが、続く錦織のサービス・ゲームで０－４０とブレーク・ポイントを握られる。
ドロップ・ショットを決めるなどでジュースに持ち込む。
ジュース後にもブレーク・ポイントがあったがしっかりとキープした。３－１リードだ。

第６ゲーム、段々と錦織のテニスが冴えてくる。フォアを中心に攻め１５でキープ、４－２。

第７ゲームは長いゲームとなる。
ロレンジは攻めてきてネットにつくが、錦織はバックのパッシング・ショットを決めて１５－４０とブレーク・ポイントを掴んだのだが、ジュースになる。
そのジュースがなんと８回も続く。
このゲーム、錦織は６回目のブレーク・ポイントを掴む、１０回目のラリー、錦織はフォアの逆クロスを鋭角に決めた。
遂にブレーク、５－２とする。

力強いフォアでセットポイント
フォアのクロスを打ち、ネットにつきボレーをオープンに決める。
錦織が６－２でファースト・セットを取る。

第２セット

第２ゲーム、ブレーク・ポイントを握られるがキープする。

クレーコートらしい粘っこい攻防が続く。お互いにブレーク・ポイントを握られるがキープしている。

錦織のサーブ、２０回のラリー戦、ロレンジがバックのダウン・ザ・ラインにストローク・エースを決めジュースにすると「パウロ、パウロ、パウロ」と地元の声援が起こる。
錦織はしっかりとキープ、２－２とする。

ロレンジのサーブ、３０－４０、セカンドサーブをバックのダウン・ザ・ラインにリターン・エース級を決め錦織は遂にブレークに成功した。（錦織３－２）

４０－１５からフォアへのサービス・エースを決め４－２と錦織はキープする。

４－３となり、コートチェンジの時にトレーナーが入る。
錦織はタオルをひき、その上に仰向けになり、トレーナーから右足太ももから腰のあたりをマッサージしてもらう。
連戦の疲れが出てきたのだろうか？

第８ゲーム、絶妙のタイミングでフォアのドロップ・ショットを決める。
サーブ＆ボレーも出て４０－０、またドロップ・ショットを決めてラブキープ、早い攻めでポイントを決め、５－３。

ロレンジのサーブ、４０－０から錦織はドロップ・ショットリターン・エース、ダブルフォルト、リターン・エースとジュースにするが、ロレンジはサービス・エースでキープ。（錦織５－４）

コートチェンジでも右太ももをマッサージしてもらう。あと１ゲームで勝利だが心配だ。

錦織のサービィング・フォア・ザ・マッチ。
リターンをネットで１５－０
リターンをロングで３０－０
またまたリターンをロングで４０－０
今度はリターンをネット、なんとロレンジの４連続リターンのミス！