「テニストレーニングツアー（T3）」でトレーナーたちが伝えたいこと〜スタッフレポート②〜

日本各地のトレーナーが集結し、行われた「第１回テニストレーニングツアー」。指導にあたったトレーナーがどのような内容のセッションを行ったのかを、講師本人によるレポートと、実際の映像とともにご紹介していきます。

■田中歩（たなかあゆむ）トレーナー

TPPトレーニングスタジオ代表の田中歩です。

東京都板橋区高島平でテニス専門のトレーニングスタジオを開校し、ジュニアからテニス愛好者の皆様、プロ選手など、様々なレベルの方を対象に指導をしております。「テニスを身体から進化させる」をモットーに、フットワークやコーディネーショントレーニングを行っています。

私自身は2020年より中国の深圳を拠点にしており、中国ナショナルチームや、同国選手たちと日々トレーニングを行うとともに、日本から中国への指導者派遣事業なども行っています。

指導の特長としては、フィジカルの強化はテニスにとても重要ですが、私は皆さんが「自分が持っている身体の能力を、きちんとテニスに反映できているか」ということを重要視しています。トレーナから見ると、従来持っている能力を眠らせている方が多く見受けられます。

その眠っている能力をテニスに結びつけるために、身体の動かし方や、フットワークを学び、目や脳などを駆使して、テニスの動きに合わせていきます。

T3ツアーでは、主にウォーミングアップ・基礎動き作り・フットワークを担当しました。

何歳になっても、今現在の能力でも、いくらでもフットワークは良くなり、身体が自分自身のイメージどおり動けるようになり、怪我をしにくい動ける身体になります。そういったことを皆様に理解して実感していただけるように、脳と目と身体を使ったトレーニングやウォーミングアップを体験していただきました。

TPPトレーニングスタジオ　https://tpp-gym.jp/

東裕之（ひがしひろゆき）トレーナー

東テニス整骨院の院長をしています、東裕之です。

元々はプロテニス選手の帯同で世界各国を回っていました。現在は横浜・綱島にあるテニスに特化した整骨院「東テニス整骨院」にて、プロから初心者まで、様々な方の怪我の治療とテニスのためのトレーニング指導をしております。

ツアートレーナーの中でも珍しく、開業前はツアー中にコーチをしながら自身もJOPの試合に回るなど、現役と並行しながらトレーナー活動を行っていました。現在も草トーに出場するなど、テニス愛好家として皆さんと同じ気持ちを共有しながら、世界で戦う国内外のプロに始まり、仲間とのテニスを楽しむ愛好家まで、幅広い層の方々と関わっているトレーナーです。

そのステージでより一層楽しむためにうまくなりたい人も、さらに上の世界へ進むために努力したい人も、それぞれのニーズに合わせて楽しく怪我なくテニスと関わるお手伝いをしています。

今回のT3では、W-up、ストレッチ、テーピングの講習会を担当させていただきました。どれも怪我の防止はもちろん、悪化を防ぐためにもとても重要なことなので、みなさんも馴染み深いものだと思います。ですが、意外と基礎の部分が伝えられることは少なく、聞きかじりのままやっている方が多いように感じていたので、その基礎となる知識をしっかりと学んでいただきました。それぞれ細かな注意点がありますが、それを意識して行うだけで効果が大きく変わってくるかと思います。