1月22日、2023年最初のグランドスラム大会、「全豪オープン」第7日目
男子シングルス4回戦が行われ、第31シードの西岡良仁(ミキハウス)は第18シードのカレン・ハチャノフ(26)に 0-6、0-6、6-7(4) で敗れた。
1968年のオープン化以降、グランドスラム大会のこの種目で松岡修造、錦織圭に続く8強入りを目指したが、格上に完敗した。

西岡良仁 0-6 0-6 0-6 頭よぎった
第3セットのように戦いたかった

【男子3回戦】
●西岡良仁 0-6 0-6 6-7(4) 18]ハチャノフ
試合データー 試合ハイライト動画
い~や、申し訳ない。
私の前回の記事の内容「西岡チャンスあり、ここで西岡に大枚を賭けよう!!!!!!」を信じて西岡の馬券を買ってしまった人には。
ハチャノフのサーブで始まったオープニングゲーム、40-15から2度のデュースに持ち込むなど、西岡の考え通りの展開かと思えたが、
第2ゲームのチャンスボール、スマッシュをワイドにしてからの展開は西岡の考え通りには進まなくなった。
前回ワシントンDCで競り負けたハチャノフは考えてプレーしてきた。
パワーで押し切るのではなく、
「フォアハンドをループ状に打つようにしてきた」と西岡が感じたと言うが、
スピードを落としても確実にコートに入れるプレーをしてきた。
身長2メートルの身体を生かしての強打中心のパワーでなく、
ハチャノフは強打を80%ぐらいに抑え、確実に返してくる。
時おりドロップ・ショットを交えて前後にも揺さぶってきた。
二人の「対戦成績は西岡から1勝2敗」
直近の2022年「ATP500ワシントンDC」では西岡良仁が7-6(2) 7-6(1) で競り勝っている。
「僕が攻撃され、ディフェンスに回る展開になると思う。
ストローク戦では結構チャンスがある」と自信を持ってのぞんだが、
ハチャノフが打ってこないので、攻撃をかわす西岡のプレーができない。
なんと、出だしから14ゲームを連続して失っている。

なんと0-6、0-6、0-2。
ハチャノフのサーブ、40-15とゲームポイントを握られる。
第2セットではたった2ポイトしか取れなかった。(第2セットデーター)その間には20ポイント連続で失う、めったにない事も起きてしまう。
0-6、0-6、0-6とグランドスラム大会でのワースト記録更新か❓
でも西岡良仁の名前が永遠にテニス史に残るのでこれも「有り」で良いかと諦めてしまいそうな試合の流れだ。
「0-6、0-6、0-6」も覚悟したと言う。
でもここからが西岡の根性だ。
「相手が一番嫌がること。
それは僕がミスをしないこと」と切り替えた。
0-3になりそうな展開だったが踏ん張った。

「僕自身びっくりしたところだが、あの状況でも勝てると信じていた。
だからこそ0-2でもまだファイトできた」と西岡は前を向いてプレーした。
そしてそこからデュースに持ち込み初めてブレークし1-2とする。
ここからは西岡らしさを発揮、第3セットはタイブレークに持ち込むなど粘り強いプレーをするものの残念ながらストレートで敗れた。
最初からこのセットのような混戦に持ち込みたかったのだが、
「いい勉強になった。
シードがついたことでグランドスラム大会で勝つ可能性が増えたと実感できた。
これを自信にしたい」と西岡良仁は前を向いている。

全豪オープン
予選:1/09 - 1/13 2023
本戦:1/16 - 1/29 2023
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優勝 $2,975,000
準優勝 $1,625,000
準決勝 $925,000
準々決勝 $555,250
4回戦 $338,250
3回戦 $227,925
2回戦 $158,850
1回戦 $106,250


Match Schedule(オーダー・オブ・プレー)
ドロー

【本戦】
西岡良仁、ダニエル太郎、予選突破の綿貫陽介
女子はアジア推薦枠で内島萌夏がプレー
男子ドロー
男子ドローATP版
女子ドロー

【予選】
男子は綿貫陽介、野口莉央、杉田祐一、内田海智
女子は日比野菜緒、土居美咲、本玉真唯、内藤祐希、計8名が挑戦
男子予選ドロー
男子予選ドローATP版
女子予選ドロー
ファイナル・セットの競り合いのような戦いを第1セットからしたかった西岡良仁 photo W.Tsukagoshi/Canon EOS90D
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記事:塚越亘/S.Kobayashi/E.Shingae photo W.Tsukagoshi/Canon EOS90D