錦織圭チャレンジャー勝利 綿貫陽介マスターズ8強まであと一歩

現地3月11日、グランドスラム大会に次ぐ格のビッグ大会 「BNP パリバ・オープン」。予選から快進撃を続け、16強入りを果たしていた綿貫陽介（SBCメディカルグループ）だったが、4回戦で世界ランキング43位、ツアー2勝のタロン・フリークスポール（オランダ）に6-7(4), 1-6で敗れ、惜しくも自身初のATP1000マスターズ8強入りはならなかった。綿貫は2024年1月に膝を負傷し、ツアーを離脱。9月に復帰したものの、全豪オープンやツアー大会では予選敗退が続いていた。しかし今大会はプロテクトランキング（負傷による救済措置）を利用して予選から出場。予選を突破すると、1回戦で最高ランキング17位のブブリク（カザフスタン）、2回戦で第19シードのマハツ（チェコ）、3回戦では地元アメリカの人気選手、第16シードのティアフォと、格上選手を次々と破り、見事マスターズ16強入りを果たした。
4回戦の相手フリークスポールは、第1シードのA・ズベレフ（ドイツ）らを破る実力者。試合は白熱した攻防が続いたが、第1セットのタイブレークで4-2とリードした場面で「勝ち」を意識したか、フォアのミスが続き、5ポイント連続で失いセットを落とす。第2セットでは第6ゲームで約40分の雨による中断があったものの、流れを変えるには至らず、2度目のブレークを許して1-6。ATPマスターズ1000でのベスト8入りはならなかった。
一方、2回戦で敗れた錦織圭（ユニクロ）はフェニックスに移動し、ATPツアー下部のチャレンジャー大会「アリゾナ・テニス・クラシック」に出場。現地3月12日、第6シードの21歳、ルカ・ナルディ（イタリア）を6-4, 6-3で破り、2回戦に進出した。2回戦では「錦織 vs 内山」の日本人対決が期待されたが、内山靖崇（積水化学工業）は、ミハイル・ククシュキン（カザフスタン）に4-6, 2-6で敗退。そのため、錦織は現地13日の2回戦でククシュキンと対戦することとなった。錦織圭vsククシキンの2回戦は現地13日、10時開始のセンターコートの第3試合。現地13時以降となった。（日本時間では、14日金曜日の朝5時、第3試合なので6時ぐらいになるだろう）。この試合はATPチャレンジャーTVで無料視聴可能。WOWOWオンデマンドでも放送。

錦織圭vsナルディ　ハイライト動画　9:55から https://youtu.be/yc2123aoY_A
試合を最初から最後まで全て観たい人は以下のアドレスをクリック：https://www.atptour.com/en/atp-challenger-tour/challenger-tv/challenger-tv-search-results/2025-9167-ms028-phoenix-luca-nardi-vs-kei-nishikori/2025/9167/all

綿貫陽介競り合う
タイブレーク4-2惜しかった

【4回戦】
●綿貫陽介 6-7(4) 1-6 ◎フリークスポール

綿貫の4回戦ハイライト動画は9:55から https://youtu.be/4MolUVAZxF4
U-NEXT で見逃し視聴可。南アフリカのウェイン・フェレイラのサポートが良い影響を与えているようだ。フェレイラは53歳、元世界6位でツアー15勝を挙げた実力者。かつては松岡修造のライバルでもあった。

日本男子トップ300
綿貫陽介 16強で
現在214位にカンバック中

記事:塚越亘/塚越景子 photo提供:綿貫陽介（SBCメディカルグループ）Supported by HAT