
現地3月9日 グランドスラム大会に次ぐ格のビッグ大会 「BNP パリバ・オープン」。世界ランキング349位の綿貫陽介(SBCメディカルグループ)が3回戦に臨み、世界17位のフランシス・ティアフォー(アメリカ)を6-4, 7-6(6)で破る大金星を挙げ、自身初のATP1000マスターズで16強入りを果たした。349位の綿貫は、通常であれば予選すら出場できないランキングだが、負傷による救済措置「プロテクトランキング」を使用して予選に参戦。厳しい予選を突破、本戦ではシード選手2人を連破するなどして4回戦に進出した。世界ランク349位での同大会4回戦進出は、2004年大会で882位ながら勝ち上がった現トーナメント・ディレクターのトミー・ハース氏に次ぐ低ランキングでの快挙。8強入りを懸けた次戦では、世界ランキング43位でツアー2勝のタロン・フリークスポール(オランダ)と対戦する。フリークスポールは第1シードのアレクサンダー・ズベレフを4-6, 7-6(5), 7-6(4)で破る接戦を制しており、好調同士の注目の一戦となる。この試合は日本時間12日の朝に行われる予定(試合開始時間は決まり次第こに上書き更新します)。男子ATPツアーはU-NEXTで生視聴可能。
一方、2回戦で第18シードのウーゴ・アンベール(フランス)に4-6, 3-6のストレートで敗れた錦織圭(ユニクロ)は、「アリゾナ・テニス・クラシック」に出場する。この大会はチャレンジャーながら、優勝者に175ポイントが与えられる高レベルな大会。BNPパリバ・オープンで早期敗退した選手も多く参戦し、ダニエル太郎(エイブル)と内山靖崇(積水化学工業)は予選から挑戦する。錦織の初戦は、第6シードの21歳、ルカ・ナルディ(イタリア)。両者は昨年11月のフィンランド・チャレンジャー決勝で対戦し、錦織が3-6, 6-4, 6-1で逆転勝利している。この試合はATPチャレンジャーTVで視聴可能だ。
綿貫陽介大接戦勝ち切る
【3回戦】
◎綿貫陽介 6-4 7-6(6) ●F・ティアフォー
凄い試合だった。
特に第2セットの後半は、私の説明よりもU-NEXTでの見逃し配信を観てほしい。
第1セットを取ったものの、第2セットでは先にサーブを落とし、2-4とリードを許す。
ティアフォ、5-4のサーブゲームで15-40とブレークバックのチャンスを掴む。しかし、ここはブレークできず、デュースが4回続いた。
タイブレークでは先にミニブレークに成功するも、もったいないスマッシュミスなどでセットポイントを握られる。
以前の綿貫ならパニックになり、そのままセットを落としていたかもしれない。
しかし、現在トライアルでコーチを務める南アフリカのウェイン・フェレイラのサポートが良い影響を与えているようだ。
フェレイラは53歳、元世界6位でツアー15勝を挙げた実力者。かつては松岡修造のライバルでもあった。
彼は綿貫に「自分のテニスと力を信じろ」とアドバイス。
その言葉どおり、綿貫は冷静に戦い抜き、2023年のマイアミ・オープンで7-6(5)、6-7(3)、4-6と競り負けたティアフォに見事リベンジを果たした。U-NEXTで見逃し視聴をお勧めする。
綿貫陽介vsティアフォ ハイライト動画 10:20より https://youtu.be/CvZRCa_1QeI
96ドロー: 128のドローをベースにトップ32名は1回戦がなくシードされ、2回戦から
会場: Indian Wells Tennis Garden
時差: 現地時刻
(時差 -17時間, 3/9より夏時間 -16時間)
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日本男子トップ300
綿貫陽介 16強で
現在213位にカンバック中
65位 西岡良仁(ミキハウス)
76位 錦織圭(ユニクロ)
116位 ダニエル太郎(エイブル)
146位 望月慎太郎(木下グループ)
160位 内山靖崇(積水化学工業)
181位 トゥロター・ジェームズ(Shink)
192位 島袋将(有沢製作所)
197位 清水悠太(三菱電機)
228位 野口莉央(明治安田)
最新予想ATPランキング(毎日更新)
記事:塚越亘/塚越景子 photo:佐藤ひろし/H.Sato Supported by HAT