4月21日、有明コロシアムでフェド杯ワールドグループ・プレーオフ 日本 対 ベルギー 戦が行われ、森田あゆみ、クルム伊達公子の二人が揃ってストレート勝利を飾った。
第1試合に登場した森田あゆみは相手の勢いに押され、第1セット、第2セットともに先にブレークを許すが日本のNO.1プレイヤーとしての意地で勝利。
続くクルム伊達公子は終盤に苦戦するものの豊富な経験で勝利を勝ちとった。
初日2勝を上げた日本は2007年以来、6年ぶりのワールドグループ復帰まであと1勝とした。
試合の様子をフォトストリーでお届けしよう。
フェドカップ by BNP Paribas
ワールドグループ・プレーオフ
日本 対 2) ベルギー
開催日:4月21日(土)、22日(日)
会場:有明コロシアム(東京都江東区)
<21日(土)>
第1試合 シングルス
◎森田あゆみ 6-4 6-4 ●アリソン・バナーツバンク
バナーツバンクのテニスに会場は驚く。男子のテニスのように歯切れが良い。
3月26日に18歳になったバナーツバンクは攻めに攻める。
森田はその勢いに圧倒され続けている。
第1セットはバナーツバンクが第4ゲームをブレークし、3-1、
第2セットは第6ゲームをブレークし、4-2とリードする。
274位と言うがこのような団体戦ではランキングは関係ない。
83位の森田にとってはランキング的には勝って当然。
その気持ちが森田を固くさせてしまったのか?
リードされるものの、日本のNO.1として森田らしいプレーがでる。
第2セットは2-5とリードされそうなゲームをブレーク・バック、そこから4ゲーム連取で見事勝利した。
第2試合 シングルス
◎クルム伊達公子 6-1 6-4 ●タマリン・ヘンドラー
第1セットは伊達のテンポの早いテニスが炸裂、27分で伊達が取る。
楽勝かと思えた勝負だが、第2セットになりヘンドラーの逆襲が始まる。
第2ゲーム、伊達のサーブをブレーク、ヘンドラーは3-0とする。
ヘンドラーもまだ19歳、ベルギーのNO.1としてガッツあるプレーをしている。
伊達が2ブレーク・バックで4ゲーム連取、4-3とするが、ヘンドラーが第8ゲームをブレーク4-4となる。
第9ゲームは凄い攻防、ヘンドラーが5-4とするゲームポイントが2度あったが、伊達が3度目のジュースの末にブレークする。
そのポイントは何度も続くラリー戦、伊達のボールはラインギリギリに入ってくる正確なショット、
ついにヘンドラーが力尽きた感じのポイントだった。
吠えるクルム伊達公子!!
5-4、伊達のサービィング・フォア・ザ・マッチ、40-30とマッチポイント。
ラリー戦11回、伊達は相手の短目のボールをフォアクロスに打ち、ネットに出る、
ヘンドラーが伊達のバックサイドにパスを放つ、
伊達は思い切り飛びつくがそのパスは伊達のリーチの外に!ジュースになる。
次のポイント、攻めた伊達、やっとヘンドラーはロブを上げる、
そのロブを伊達はまさかのネット!
信じられないポイントなどがあったが、
3度目のジュース、2度目のマッチポイントをライン上に決めて伊達は勝利した。
相手のベルギーチームは全員が10代と言う若いチーム。
「団体戦は何が起こるかわからない、
若いチームなので情報がない。若さがかみ合えば手がつけられない怖さがあった。」と百戦錬磨の伊達は言う。
<22日(日) 13時より>
第1試合 シングルス
森田あゆみ vs タマリン・ヘンドラー
第2試合 シングルス
クルム伊達公子 vs アリソン・バンアーツバンク
第3試合 ダブルス
藤原里華/森田あゆみ vs イザリン・ボナボントゥー/アンソフィー・メスタフ
3勝したチームの勝利。出場選手は変更される場合がある。
日本チーム
森田あゆみ(キヤノン、 シングルス 83位)
クルム伊達公子(エステティックTBC、 シングルス84位 ダブルス51位)
奈良くるみ(大阪産業大学、 シングルス140位)
藤原里華(北日本物産、ダブルス63位)
村上武資監督
日本人WTAランキング
日本人ダブルスランキング
ベルギー
タマリン・ヘンドラー(シングルス 203位 ダブルス233位)
アリソン・バナーツバンク(シングルス 274位)
イザリン・ボナボントゥー(シングルス748位)
アンソフィー・メスタフ(シングルス877位)
Ann wwwries 監督
ベルギーWTAランキング
ベルギーダブルスランキング
チケットなどの詳細は 日本テニス協会 FED CUP HP
日本は2月4、5日、兵庫県のビーンズドームで行われた ワールドグループⅡ スロベニア戦でクルム伊達、森田あゆみなどの活躍で日本 5-0 スロベニア勝利。
対戦国のベルギーは ワールドグループ 1回戦でセルビアを地元に迎え対戦、2-1とリードしていたが、最終ダブルスで逆転負けしている。セルビア 3-2 ベルギー
勝者国は2013年ワールドグループの8ヶ国となり戦う。
敗者国は2013年ワールドグループⅡの8ヶ国となり戦うこととなる。
1996年、伊達公子などの活躍によりグラフのいる強国ドイツを破り日本はワールドグループで4強になっている。
(記事 塚越 亘 写真 伊藤功巳 TennisJapan )