テニスを愛する皆さんこんにちは
南ドイツで開催されている全ドイツ選手権に来ています。
全日本選手権と同じローカルの大会です。
男女ともATP/WTAのTop100の選手は不参加ですが、男子は
平均レベルも高く中々見応えのある試合が行われています。
女子はWTA100番位から下の選手が殆どですが、このレベルの
女子選手の試合を見るのは正直に言って苦痛です。
私にとっては一種の修行と言っても良い。
この大会はかなり球足の速いインドアコートで行われています。
初戦では、多くの選手がコートの速さに戸惑っているようでした。
テニスツアーの一つの特色として、毎週違う種類のボール・コート
サーフェスで試合が行われる事が上げられると思います。
ですから重要なのは、環境に対する順応性だと思います。
少ない準備期間の中で、如何に新しい環境に順応するか?
沢山の経験と順応性という才能が求められます。
環境の変化の中には毎週対戦する相手が変わるという事も含まれます。
一発勝負の場合が多いローカルの大会と比べて、海外の試合は連戦で
ある事が殆どです。負けた瞬間に次の大会が始まっています。
私の経験上は、日本のジュニア選手は相手の名前と顔が一致する
場合は、ある程度の力を発揮できます。初めての相手と対戦する、
見た事のない相手と対戦する、経験した事のない体格の大きな相手と
対戦する・・・このような場合に、最初から自分の実力を発揮するのが
ナショナルチームに入るレベルの選手でも苦手である事が多いです。
その為にもジュニア時代から環境に対する変化を意識する事が
重要です。海外のツアー〔遠征〕にチャレンジする最大の目的だと
思います。海外遠征に行く事自体が目的ではありません、海外遠征は
上記の課題をクリアする経験を積む為の遠征なのです。
では、ローカルの大会には意味が無いのか?それは違います。
プレッシャーのかかるローカル大会での勝利にも意味はあります。
ジュニア選手の場合は、自分の力を確認する大会も必要なのです。
常に自分の身の丈を知る事は非常に重要です。
海外遠征=世界への挑戦ではありません、世界を目指すという事は、
その時世界中の何処に自分がいても変わらない態度・姿勢で日々の
練習・試合に取り組む事なのです。
沖縄でも、北海道でも、アメリカでも、ドイツでも同じです。
その事に気がつかない限り、どんな犠牲を払って海外に行っても、
それは修学旅行〔ツーリスト〕でしかありません。
コメント
毎回楽しく読ませていただいています。
「WTAの100位以下の試合を見るのが苦痛」とうことは、
日本人でいうと杉山選手以外の女子選手の試合を見るのが
苦痛ということなので、日本人女子を指導する気はない
ってことなのでしょうか?
海外遠征で徹底して自覚すべきこと
以前、ジュニア選手の海外遠征に関しての投稿記事、「ジュニア選手に海外遠征は必要か!?」を公開しました。海外遠征に関して、特にジュニア選手の関しての投稿記事…
一徹さん
コメントありがとうございます。
今回のようにWTAの100番から下(ローカルレベル)の女子選手の試合は選手の精神面の揺れ幅が非常に大きく、特に今回のようにコートサーフェスに順応できない(特に外人選手)場合は、「泣く」「叫ぶ」「喚く」の表現が非常に見苦しいと思います。阿鼻叫喚!?
日本人の選手は比較的見苦しい態度で試合に臨む選手は少ないので、それほど苦痛に思いません。海外で日本人選手が戦っていれば、レベルや性別・年齢に関係なく時間の許す限り自然に応援します。
日本人の女子ジュニアの指導もしますし、一般のママさんテニスも指導するのは楽しいです。
ただ、現時点では競技レベルにおいては出来る限り男子のテニスに関わりたいと思っています。それが正直な心境です。
返信ありがとうございます。
私は、女子選手のプレーのレベルが低くて
見ているのが苦痛なのかと思っていました。
プレーのレベルではなくて態度の問題だったのですね。
プロならば、観客が喜ぶプレーをしなければ
いけないですよね。
一徹さん
プレーのレベルと態度は、ある程度比例すると思います。
「観客のためにプレーしろ」とは言いませんが、少なくとも観ている人を不快にする態度は良くないですよね。