テニスを愛する皆さんこんにちは
現在南ドイツにおいて開催されているドイツ選手権は、
日本における全日本選手権と同じく、テニス協会主催
の大会です。
ドイツのナショナルチームもジュニア・Bチーム(U-18-U21)・
Aチーム(デ杯・フェド杯選手及び候補)に区分されていて、
各選手には協会から強化費が支給されています。
もちろん協会との間で契約がある訳ですが、当然ドイツ選手権
への出場は義務付けられています。出場しない場合は、罰金を
支払う事になります。前回のブログで書いたように、Top100の
選手は出場していませんので、各自罰金を支払って欠場している
事になります。
ちなみに罰金の金額は一人3,000ユーロです。(高い?安い?)
連邦制であるドイツの場合、各地域ごとに自治が行われていて
テニスの場合も各州ごとに地域のテニスセンターが存在します。
(そこでジュニアからプロ選手まで練習しています)
ドイツ協会の本部はハンブルグ、ナショナルセンターは一応?
ハノーファーにありますが、殆どの選手は自分の生まれた地域の
センターで州の専任コーチと練習しています。ミーシャのように
完全にプライベートで練習しているケースはドイツでは稀です。
このシステムは、少なくともドイツのテニスレベルの平均値を、ある
程度のレベルでキープする事には役立っていると思います。
もちろんコート代やコーチ代が掛かりませんので、各選手の経費は
低く抑える事ができると思います。
そもそも協会なんていうのは、本来は黒子であるべきですから、
あんまり前面に出過ぎる必要は無いと思います。予算が無いのは
問題ですが、LTAやUSTAの様にお金は有り余る程持っているが
それがそのまま選手の育成には結びつきにくいと言うのは、
大きなジレンマになっていると思います。
日本のナショナルチームは予算も無く、NTCもまだヨチヨチ歩きですが、
低年齢からの育成に関しては、今後多いに期待できると思います。
U-14の責任者である櫻井隼人コーチ(NTC常駐)は、本当に黒子に
徹する姿勢を崩さず地道に方向性を探っていると思います。大きな
アドバルーンを揚げるのではなく、今できる事、少し先にできる事、
将来するべき事を、深く考えています。
櫻井さんのような人材が少しづつ増えていく事、地味な仕事を丁寧に
続けていく事が出来る環境を作る事が、今の日本テニスには一番
必要な事だと思います。