イメージ・・・

テニスを愛する皆さんこんにちは

昨日、”煮ても焼いても・・・”と書きましたが、今朝私のブログを
読んだ妻から「それは自分の事ね・・・」との一言を頂戴しました。
それが彼女の中での私のイメージなのでしょう・・・。

私はその人のイメージ(印象と言う意味で)は、とても大切だと
思っています。よく自分はテニスを教える事ができれば・・・
子供を成長させる事が出来ればそれで良い、お金にならなく
ても良いからコーチを続けて行きたいと言う人がいます。

素晴らしい考えです、指導者=聖職者と考えれば、まさに
コーチの鏡です。しかし、誤解を承知で言えば、その人は
テニス業界、もしくはコーチの職業(業界)に対して無責任で
あると思います。(そもそもテニスコーチって聖職者なのか?)

ただの自己満足ではないかと・・・。

 


私はドイツに来た1年目は、ずっと自転車で移動していました。
3~4ヶ所で仕事をしていましたので一日に2時間位乗っていた
と思います。別に自己鍛錬をしていた訳ではありません。
単に車を買うお金が無かったのです。

ドイツに来て初めて買ったのは30万円くらいの車でした、それなりに
嬉しかったのですが、ある日少年から「テニスコーチって貧乏なの?
コーチの車ボロいじゃん・・・」と言われました。 

確かに自称プロのテニスコーチが4畳半に住んで軽トラックで仕事に
通っていては、夢もへったくれも無いでしょう。(例えばの話です)

私は自分よりもっと可能性がある若いコーチ達に、海外への道を
開いていく責任はあると思っています。その為には、「海外に行って
ずっ~と苦労している人」ではなく、「様々なチャレンジをしている」
「グランドスラムを含めて色々なところで仕事をしている」という
イメージは大切にしなければいけないと思っています。

もちろんイメージが先行してしまったり、単なる見栄や虚像に
ならないように、そのイメージに見合う実力を身につけて行か
なくてはいけないと思っています。

どんな仕事でもそうですが、身近な成功例というのはやはり目標
として捉えやすいと思います。成功例があると言う事自体が、
モチベーションに繋がると思うのです。私自身は小さな成功例で
良いので、それを積み重ねて繋げて行きたいのです。

選手を一生懸命、長期間育てていく上でも、イメージや自意識は
大切だと思います。

なぜか・・?やっぱり軽トラでコートに来るコーチを見て、不安に
思わない保護者はいないでしょう・・・。(例えばの話です。)

ちなみにスペインテニスの父と言われる、パト・アルバレスのように
自宅にはポルシェを所有していながら、練習にはフィアットの軽で
やってくる御仁もいますから油断は出来ませんが・・・。
(別に凄い!と思わないでください、タダの奇人です。)

コーチ一人ひとりが、コーチと言う業界への責任を持って仕事をする
事は本当に大切です。そして「安かろう悪かろう」ではなく、コーチの
イメージと価値を高める事を常に意識する事は絶対に必要です。

それは必ず自分に良い形で還元されると思います。

もちろん私は、犠牲的精神を否定しているわけではありません、
選手を育てるには不可欠な要素です。しかし、その犠牲的精神を
長期に渡って支えていく為にも、自分のイメージと価値を大切に
育てていく必要があると思います。

コメント

  1. 南国プレーヤー さん : 2008.12.03

    私には少々難しすぎておっしゃりたい趣旨がはっきり見えまえん。「テニスはお金がかかるスポーツ」とは聞いていましたが、今現実に我が子供が海外遠征などをするに際し、正直申して「常軌を逸している」と考えてしまうことがたまにあります。お金が無くても意欲と才能のある子供が世界に挑戦できる環境は作れないものでしょうか。資金面からあきらめざるを得ない子供が日本だけでもたくさんいると思います。

    返信

  2. Zero Cool さん : 2008.12.03

    どんなコーチであれ、どんな方法であれ、ジュニア達には「夢」を与えて欲しい・・・そんな事を願っています。当然、時には現実を突き詰める必要があると思いますが。

    以前、あるコーチから、「学校教育や塾じゃないんだから、お子様の成長を期待されては困る」と言われたことがあって愕然としたことがあります。親としては、小学校、中学校、高校とそれこそ一貫して同じテニスクラブに任せたいわけでして、それこそ学校なんかよりも長い時間子供預けるのですから・・・コーチにとっては迷惑なのかもしれませんね~

    返信

  3. 濱浦 さん : 2008.12.03

    南国プレーヤー様 Zerocool様

    いつもコメントありがとうございます。
    本日レッスン後に改めてコメントさせていただきます。もう少しストレートに考えを述べさせて頂ければと思っています。また、文章中に各コーチの皆様には不快に感じる表現もあったかと思いますが、敢えて記させていただきました。(自己満足・・・等)よろしくお願いします。

    返信

  4. 濱浦 さん : 2008.12.04

    南国プレーヤー様
    確かに、「常軌を逸している」と考えられるケースは、多々あると思います。「常軌を逸している」人達の生き残りが、世界のトッププロになっていると言って過言ではないでしょう。世界中で多くの選手が、資金難によりプロ選手への道をあきらめざるを得ないと言う現実はあります。余程の才能に恵まれて周囲の後押しが無い限り難しいかなと思います。しかし、南国さんがおっしゃるように、一人でも多くの子供達にチャンスを与える機会を作らなくてはいけないと思います。私はその為にも、コーチ達の意識の向上、イメージの向上、価値の向上が必要だと思っています。そうでなければ、ローカルレベルでジュニアテニスに協賛する投資する人達は、増えないのではないかと思います。「OOコーチが言う事は信用できる」「応援する価値がある」という、イメージを作る必要はあるのです。中々選手と親が協賛を募ったりするのは難しいと思いますので、コーチがコート以外でもそのような活動をする時間を作らなくてはいけません。コーチが「どうしてもサポートしたい」という子供が現れたときに、自分の時間を費やす、投資するためには、それなりの蓄えと準備をしておかなければいけないのです。私は「情と理」のバランスが大切だと思っています。「情」だけでは続かない。(これは本当に大事です選手は継続しなければ育ちません)「理」だけでは、人はついてこないと思います。

    私は、テニスコーチが目先のお金を拾う事を言っているのではありません、そういう空っぽなコーチの事を語っているわけではありません。しかし、ナイーブな感情だjけでは絶対に成功しないと思っています。

    南国さん、がんばってください。

    返信

  5. 濱浦 さん : 2008.12.04

    Zerocool様
    ん~~難しい問題ですね。私はそのコーチの真意は別のところに在るのではないかと思います。(思いたい)コーチが最初の時点ではある程度突き放した言い方をすると言うのは良くあると思います。やはり、子供によって上達の具合は大きく違いますし、それから”丸投げ”に近い形で、子供をクラブに預けてしまうケースもあるのではないでしょうか?私はコーチと親のコミニュケーションは本当に大切だと思っています。お互いの真意や考え方を本当に知るのは、何年もかかる作業です。親の仕事の一つは、子供のモチベーションを高める事ですが、もう一つコーチのモチベーションを高めるのも親の仕事の一つと言って良いと思います。そして、コーチは子供と親のモチベーションを高めていく・・・三者が一体となって共通の方向性を持って仕事を進めていかなくては、山あり谷ありのテニスキャリアを登って行くことはできないと思います。

    Zerocoolさんの娘さんがプライベートレッスンを始めた事は、
    技術の習得だけではなく、コーチのモチベーションを高める上でも重要だと思います。”何か””もう一つ”娘さんのために出来る事が無いかとコート以外でも考えてくれると思います。

    お金を余計にもらえるからではありませんよ、コーチとしての価値を認めてレッスンのオファーが来たと言う事がモチベーションを高めると思います。

    厳しそうなパパなので、娘さんは大変だと思いますが、
    ん~~がんばってください(笑)。

    返信

  6. Zero Cool さん : 2008.12.04

    あっはっはっは・・・と~っても厳しい父です・・・笑)ちなみに Tennis Navi の社長さんは私ことをよく知っていますので、その厳しさを確認してみて下さいませ。

    娘の所属するテニスクラブは、テニスクラブにプライベートの支払いをするので、コーチ個人の収入には関係ないんじゃないかな!?

    返信

  7. 濱浦 さん : 2008.12.04

    いつか娘さんのプレーを拝見できる事を
    楽しみにしています。

    返信

  8. nande さん : 2008.12.05

    こんにちは、いつも参考にさせて頂いています。

    >しかし、誤解を承知で言えば、その人は
    >テニス業界、もしくはコーチの職業(業界)に対して無責任で
    あると思います。
    >(そもそもテニスコーチって聖職者なのか?)

    >ただの自己満足ではないかと・・・。

    賛成です、僕もただの自己満足だとは思いますが・・・

    同じような指摘をしたり『コーチは正当に評価されていない』というコーチも多く、ブログにもそう書いてある場合も多いのですが、言っている本人が何を(サービス?のレベルも含め)どんな価格で提供出来るか自信を持って明言しているのは未だ見たことがありません。

    『自己犠牲』していると語るコーチもそれをおかしなことと思うコーチも、何が提供出来き見返りに何を望むか明確に出来ないなら同じようなもののような気がしますが・・・少し皮肉的すぎますかね?

    返信

  9. 濱浦 さん : 2008.12.09

    nande様
    コメントありがとうございます。
    目的と手段の違いが曖昧になってしまう事が、多くの場合において価値基準を鈍らせてしまうと思います。

    「自己犠牲」は目的・目標を達成するまでの”手段”の一つだと思います。しかし、長く仕事をしているといつの間にか、”手段”が目的と摩り替わって来る事があると思います。

    ”手段”が目的になってしまっている人は、自分の目標、自分がしたい事、自分の価値を、緩慢な表現でしか伝えられない、明言できないと思います。

    目的が明確な人は、自分がしたい事、その為に必要な事(手段)、自分の価値(金銭含め)等を明言する事が可能だと思います。

    私の中では、技術指導・タレントの発掘・資金の調達・・etcも、全て目的を達成するための手段です。

    目的はグランドスラム優勝です。

    返信

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