進路の選択・・・

テニスを愛する皆さんこんにちは

今回の全日本は終わってみれば、添田・伊達の両優勝候補の
優勝となりましたが、私は高校3年生の守屋 宏紀君の活躍が
気になっていました。シングルスでベスト4は立派な成績です。

体の線も細く、派手なショットがあるわけでもなく、性格も温厚な
彼ですが、海外のジュニア大会で話す時には、常に「将来はプロに
なりたいです」とハニカミながら、しかし、はっきりと言い切っていた
事を思い出します。

でも、「将来は大学に行く事になるだろうな・・・」と思っていました。


今年の夏の高校総体では3冠を果たし、大学への道は完全に開か
れた・・・と思っていましたが、やはり、プロ選手への夢を捨てきれて
いないと聞きました。(現時点での結論はわかりません)

一般的にはリスクのある選択になるかもしれませんが、テニス選手
として考えた場合、大学に行く事のリスクも非常に高いと思います。
非難を承知で言えば、少なくとも男子の場合、大学に行きながら、
ワールドクラスの選手になるというのは殆どノーチャンスです。

文武両道は大切な事だと思いますし、何より美しい言葉です。
しかし、テニスの世界においては限られた枠の中(高校・大学)
だけでしか通用しない事も現実です。高校や大学で指導しながら、
「我々は世界を目指す」という指導者がいれば、その言や良し!

今後、高校・大学(インハイ・インカレ)に進む選手と、通信教育
課程を履修して、テニスを中心の生活を送る選手の2極化が
進んでいくと考えます。錦織選手の登場により、「インターハイ
から世界へ!」という掛け声をかける時代は、確実に終わりを
告げました。

どちらが正しいという事ではありません、高校チャンピオンになる事、
大学チャンピオンになる事、全日本選手権、ウィンブルドンの優勝・・・
それぞれの選手にとっては、目標を達成した、念願がかなったという
意味において同じように価値のある、意味のある優勝でしょう。

高校や大学進学前の選手やご父兄は、とても揺れやすい心理状態に
あると思います。ですから指導者は、彼らに現実的な進路の設定を
アドバイスする必要があると思います。そして、明確な目標を与える。

進路がプロであれ、進学であれ、はたまた就職であれ、色々な人の
協力なくしては、進める事は出来ないと思います。時には、迷惑を
かけてしまう事、「裏切り者」と言われる事もあるかもしれません。

その時は潔く正面を向いて頭を下げるしかない、「申し訳ありません」
の一言で良いだろう。 最後は自分の人生ですから。 

コメント

  1. 俺流!テニス論 さん : 2008.11.19

    テニスプレーヤとして大学へ行くリスク

    「濱浦貴光 公式ブログ::進路の選択・・・」という投稿記事が公開されましたね!とっても興味深く拝読しました。というのは、インターハイでシングルス、ダブルス…

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